学校にはたくさんの子どもが通学していますが、子どもたちの数に見合うだけの資金がありません。学校がうまく機能するためには、PTAの手助けが必要です。先生方と一緒に子どもたちの手助けをしたり、問題解決をしたりするのが、私たちPTAの役目です。
PTAは、学校運営に関わる全ての業務を担っています。毎年、年度初めには、地域の人たちに協力してもらって学校の清掃をします。必要があれば、窓やドア、校舎の修理、黒板の塗り直しをしたりもします。教育省が支給した教材が不足していれば、私たちが教材を購入することもあります。学校のスポーツ活動にかかる経費も負担しますし、校長の出張費を出すこともあります。
このような経費は、PTA会費から支出します。PTA会費は年度初めに子ども一人あたり1,000CFA(約2米ドル)を保護者から集金しています。残念なことに、保護者にPTA会費を負担させること自体がとても大変な仕事でした。でもPTA会費の支払いを無理強いはしません。法律で禁止されているからです。PTA会費が払えないからといって、子どもたちが学校を追われてはいけないのです。そして、支払いを強制しようとすると、保護者は子どもたちを退学させてしまうでしょうし、退学させてしまうとなると、子ども自身も、将来的にはコミュニティ全体としても損をすることになり、本末転倒なのです。代わりに、私たちはPTA会費の使い道やなぜ大切なのかということを保護者に理解してもらう努力をしています。
保護者はまた、給食のために、子ども一人につき年間8キログラムの穀物の寄付を求められています。これは、私たちが1年に必要とする穀物の3分の2の量です。残りの足りない分は政府が提供しています。
子どもたちの欠席や遅刻は私たちが取り組んでいるもう一つの課題です。中には家を出たのに、学校に一向にやってこない子どももいます。そんな子どもたちの保護者に学校に行くことが大切であることを意識させ、子どもを学校に向かわせる指導をするように話しています。また、家で家事をしているため、学校に遅刻してくる子どももいます。家事をすることはいいのですが、学校に時間通りに行かせることがいかに大切かということを話しています。
PTAの委員をやっていると自分の時間を取られてしまいますが、学校のサポートは、子どもを通わせている親にしかできません。私たちがしているPTA活動は、すべて我々の子どもたちの将来への投資なのです。