母親がウマラを抱いて栄養センターに駆けつけたとき、ウマラはもう何日も食事らしい食事をとれず、下痢も続いて日に日に衰弱が進んでいました。体重計が指した数字は4.2kg。本来あるべき体重の約半分です。
一刻の猶予もならない重度栄養不良と診断され、1日3袋の高エネルギー治療食による栄養治療が始まりました。
母親はスタッフから指導された通り、毎日根気よく治療食を食べさせ続けます。当初は衰弱のあまり食べようとしなかったウマラも、母親に応えるかのように一度に口にする量が少しずつ増え、2週間めにセンターに来た時は、腕周りが7mm増えていました。
一方、体重の変化はほとんどなく、まだ決して油断ができない容体です。
ウマラの回復がようやく目に見えるようになったのは、3週間めに入ってからです。ずっと母親にもたれかけていた頭を自分で持ち上げ、スタッフの動きを興味深げに追いかけます。治療前と比べて腕周りは1cm、体重も1kg近く増えました。
それでもまだ健康体重には程遠く、あと数週間は栄養センターに通って慎重に治療と検査を続ける必要がありますが、ウマラが本来持っていた生きる力を取り戻し、死の危険から脱したことは明らかです。
ユニセフの支援で、また一人、幼い命が守られました。
ユニセフは、世界各地で栄養センターの運営を支援し、2017年1月~10月だけでも250万人以上の5歳未満児に重度栄養不良の治療を行ないました。
さらに、子どもたちを栄養不良にしないために、治療食や医薬品の提供、定期的な発育観察や栄養指導、予防接種デーを利用したビタミンAの投与、安全な水や衛生施設の提供・設置などさまざまな活動を組み合わせ、危機に強い環境づくりを行なっています。
毎月、重度の栄養不良の子どもを治療する高エネルギー食14袋(4日分)に。
毎月、子どもの免疫力を高めて病気にかかりにくくするビタミンA 1,000錠分に。
命の危機にある重度の栄養不良の子ども一人を治療できます。
※2018年2月現在の価格。
※輸送や配布に関わる費用は含みません。
250万人の子どもが重度の急性栄養不良の治療を受けました。
1,360万人の子どもがはしかの予防接種を受けました。
2,990万人の人々が安全な水の提供を受けました。
550万人の子どもが正規・非正規に関わらず、教育を受けました。
280万人の子どもが心理社会的ケアを受けました。
※2017年1月~10月の成果の一例
※お申込みいただいた募金は、ソフトバンクを通じて日本ユニセフ協会へ寄付されます。
※継続寄付を複数回お申込みされた場合、最後の一口分のみが翌月以降も継続寄付の対象となります。
ユニセフ募金は税額控除の対象となり、年間の寄付合計額-2,000円の40%が所得税額から控除されます。たとえば、月々1,000円のご支援で、年間最大4,000円が所得税額から控除されます。
確定申告にて寄付金控除を受けるためには、当協会が発行する領収書が必要です。寄付金控除について >
募金のお申込み完了ページにて、「団体からの領収書を希望する」ボタンを押し、注意事項に同意の上、領収書をお申込みください。
領収書はソフトバンクから当協会へ入金後に発行します。都度寄付は募金のお申込みから通常約2〜3か月後に、継続寄付は、その年1月〜12月に当協会が受領したご寄付の領収書を翌年1月にまとめてお送りします。
継続寄付にお申込みいただいたご支援者の皆さま(月額500円以上)で、領収書発行を希望された方には、ご参加期間中、広報誌「ユニセフ・ニュース」をお送りします。
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