世界人口の半数以上が水道を使えるようになった今なお、6億6,300万人もの人々が、安心して飲める水が身近になく、池や川、湖、整備されていない井戸などから水を汲んでいます。その半数近くが、サハラ以南のアフリカ諸国に集中しています。
多くの途上国では、水汲みは子どもたちの仕事。サハラ以南のアフリカ諸国だけでも、330万人を超える子どもたちが、水の重さに耐えながら、毎日遠い道のりを歩き続けています。
疲れ果てた子どもたちには、学校に通う時間も体力も残されていません。
子どもたちの多くは、池や川、野ざらしの井戸など飲用に適さない水源に頼るしかなく、ようやく水源にたどり着いても、その水は多くの場合、泥や細菌、動物のふん尿などが混じった危険な水。
浄水処理をしないまま飲むと、抵抗力の弱い子どもたちはたちまち下痢を起こしてしまいます。汚れた水を主原因とする下痢で命を落とす乳幼児は、年間30万人、毎日800人以上にものぼっています。
手に入る水の量が少ないために、身体や生活環境を清潔に保てなくなると、子どもたちは肺炎などさまざまな病気に感染しやすくなります。
特に洪水などで汚水が蔓延した際や、避難民キャンプなどの密集した環境では、十分な量のきれいな水を確保するとともに、衛生キットの配布や病気予防の知識の普及が欠かせません。
朝早くから夕方近くまで、炎天下の砂漠を一日中歩いて家族のために水を汲むアイシャ。
それでも手に入るのは、1人あたりわずか5リットル未満の茶色い水だけです。近くに井戸ができれば、アイシャの人生は変わります。
ユニセフは、子どもたちが地域の中でいつでも安全な水を使えるように、世界中の村々や学校、保健センターなどに給水所を設置しています。給水所ができた地域では、下痢や病気の症例が減り、手洗いなどの衛生習慣が根づき、何より子どもたちが目に見えて元気になってきています。
汚れた水を安全な飲み水にする浄水剤7,025錠(35,125リットル分)に変わります。
下痢による脱水症から子どもの命を守るORS(経口補水塩)748袋に変わります。
村々にきれいな水を届ける井戸の手押しポンプ用器材1基分に変わります。
石鹸、洗剤、貯水容器などが入った家庭用衛生キット40人分に変わります。
井戸の修理や部品交換などを行なう給水施設の管理人を7人育成できます。
※ご寄付の金額は任意です。
※輸送や配布のための費用は含まれません。
※2017年5月現在の価格
ユニセフ(国際連合児童基金)とユニセフ協会(国内委員会)は、世界約190以上の国と地域で、子どもたちの命と健康、権利を守るために活動しています。
活動資金はすべて、個人、企業、法人・団体のみなさまからの民間募金、各国政府からの任意の拠出金に支えられています。民間募金は、全体の活動資金の約3割を占めています。
民間募金は先進34の国と地域にあるユニセフ国内委員会(日本では日本ユニセフ協会)等からユニセフ本部に送られます。ユニセフ本部は、各国の子どもの状況をみて、ユニセフ現地事務所にお金をおくり、各国政府と協力して、子どもたちのための活動を行なっています。
日本の皆さまのあたたかいご支援のもと、日本ユニセフ協会からユニセフ本部への拠出額は毎年、世界34のユニセフ協会(国内委員会)の中でトップレベルを維持しています。
収支と活動について詳細をご報告しています。 >※1 新公益法人会計基準に則り、公益目的事業会計に配賦されている、事務運営費(正味財産増減計算書の光熱水費、火災保険料、施設管理料、建物減価償却費、什器備品など減価償却費)及び人件費(給料・報酬、福利厚生費、退職給付費用、賞与引当金繰入額)。
※2 2017年のユニセフ本部への拠出金
14,700,000,000円は、公益目的事業会計の経常費用計
18,171,741,749円の80.9%、ユニセフ募金
17,946,679,349円の81.9%にあたります。
220万人の子どもが重度の急性栄養不良の治療を受けました。
940万人の子どもがはしかの予防接種を受けました。
1,360万人の人々が安全な水の提供を受けました。
640万人の子どもが正規・非正規に関わらず、教育を受けました。
230万人の子どもが心理社会的ケアを受けました。
※2016年1月〜10月までの10ヵ月間の成果の一例
ユニセフ・マンスリーサポート・プログラムの郵送用申込書のご請求 >
特定公益増進法人である日本ユニセフ協会への寄付金は、寄付額の約40%が所得税額から控除できるほか、一部自治体の住民税、相続税、法人税の控除対象となります。>>
※お申込みいただいた募金は、ソフトバンクを通じて日本ユニセフ協会へ寄付されます。
※継続寄付を複数回お申込みされた場合、最後の一口分のみが翌月以降も継続寄付の対象となります。
ユニセフ募金は税額控除の対象となり、約40%が所得税額から控除されます。
確定申告にて寄付金控除を受けるためには、当協会が発行する領収書が必要です。寄付金控除について >
募金のお申込完了ページにて、「団体からの領収書を希望する」ボタンを押し、注意事項に同意の上、領収書をお申込みください。領収書はソフトバンクから当協会へ入金後に発行します。都度寄付は募金のお申込みから通常約2〜3か月後に、継続寄付は、その年1月〜12月に当協会が受領したご寄付の領収書を翌年1月に まとめてお送りします。
継続寄付にお申込みいただいたご支援者の皆さま(月額500円以上)で、領収書発行を希望された方には、ご参加期間中、広報誌「ユニセフ・ニュース」をお送りします。