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本ページの内容は2017年6月現在のデータに基づいて制作されています。最新のデータについてはこちらをご参照ください

今、安全な水を手に入れられない人は、世界で6億6300万人にのぼります。

遠い水源

世界人口の半数以上が
水道を使えるようになった今なお、
6億6,300万人もの人々が、
安心して飲める水が身近になく、
池や川、湖、整備されていない井戸などから水を汲んでいます。
その半数近くが、サハラ以南のアフリカ諸国に集中しています。

多くの途上国では、水汲みは子どもたちの仕事。
サハラ以南のアフリカ諸国だけでも、330万人を超える子どもたちが、水の重さに耐えながら、毎日遠い道のりを歩き続けています。

疲れ果てた子どもたちには、学校に通う時間も体力も残されていません。

毎日、800人もの子どもが、汚れた水や不衛生な環境が原因で命を落としています。

汚れた水

子どもたちの多くは、池や川、野
ざらしの井戸など飲用に適さない
水源に頼るしかなく、ようやく水
源にたどり着いても、その水は多

くの場合、泥や細菌、動物のふん尿などが混じった危険な水。

浄水処理をしないまま飲むと、抵抗力の弱い子どもたちはたちまち下痢を起こしてしまいます。汚れた水を主原因とする下痢で命を落とす乳幼児は、年間30万人、毎日800人以上にものぼっています。

不衛生な環境

手に入る水の量が少ないために、
身体や生活環境を清潔に保てなく
なると、子どもたちは肺炎など
さまざまな病気に感染しやすく

なります。

特に洪水などで汚水が蔓延した際や、避難民キャンプなどの密集した環境では、十分な量のきれいな水を確保するとともに、衛生キットの配布や病気予防の知識の普及が欠かせません。

「アイシャの一日」エチオピア・13歳の少女
アイシャが水汲みに費やす時間は毎日8時間—

朝早くから夕方近くまで、炎天下の砂漠を一日中歩いて家族のために水を汲むアイシャ。それでも手に入るのは、1人あたりわずか5リットル未満の茶色い水だけです。近くに井戸ができれば、アイシャの人生は変わります。

世界中の女の子や女性たちが水汲みに費やす1日当たりの時間の総計=2億時間

ユニセフは、子どもたちが地域の中でいつでも安全な水を使えるように、世界中の村々や学校、保健センターなどに給水所を設置しています。給水所ができた地域では、下痢や病気の症例が減り、手洗いなどの衛生習慣が根づき、何より子どもたちが目に見えて元気になってきています。

ユニセフは、2030年までに世界中すべての子どもが身近な場所できれいな水が使えるようになることを目指しています。

安全な水が身近にあるか否かは、子どもの一生を左右します。幼い子どもの死の主な原因である下痢は、その6割が汚れた水や不衛生な環境によるものです。子どもたちは下痢による脱水症をくり返すうち、慢性的な栄養不良に陥り、他の病気にもかかりやすくなります。こうした健康被害のために発育が阻まれ、あるいは水汲みのために学校に通うこともできず、多くの子どもの未来が閉ざされています。

井戸をきっかけに人々の衛生意識が向上した村々では、子どもたちの健康状態も就学率もめざましく改善し、地域全体が自立した未来に向けて動き出しています。
ユニセフは、給水システムが破壊されたシリアの紛争地やアフリカの干ばつ被災地など、昨年1年間だけでも子どもを含む1,360万人に緊急給水を行ない、今も世界各地で多くの命を守り続けています。

現地レポート

Field Report

現地で活躍する日本人スタッフより

噴き上がるきれいな水に、子どもたちは大興奮です。

 池も川も干上がる村で

サハラ砂漠の東に位置する国エチオピアでは、近年、干ばつによる水不足が深刻化しています。ふだんから安全な水の普及率が20〜50%と低く、川や溜め池などの濁った水しか飲んだことのない子どもたちが多くいます。
しかも干ばつが起きるとその水さえ干上がってしまい、人々はより遠くの水源を探して10時間以上歩いたり、村を捨てて家族で避難することも珍しくありません。ユニセフは、被害を受けた村々や避難民キャンプでの水の確保に奔走しています。

南部オロミア州での緊急給水

数千人の命を支える深井戸

こうした水不足の地域には、干ばつが起きても枯れない数百メートル級の深井戸が必要です。しかし、掘削地点の割り出しが難しいこともあり、支援に乗り出す機関は多くありません。ユニセフはこの困難な課題に率先して取り組み、ここ数年はEUの人工衛星の協力も得て、ほぼ100%の確率で地下水を掘り当てられるようになってきました。地中から大量の水が噴き出すと、子どもたちは驚きと喜びで大興奮。きれいな水を見たことがない彼らに笑顔をもたらせる、最高の瞬間です。

東部ソマリ州で汲み上げ試験が成功!

ユニセフが政府を支援してできた東部ハーシムの深井戸は、2015年の大干ばつの間も地域で唯一、安定的に水を供給し続け、避難民を含む1万人近くの命を支えました。過酷な条件下でも枯渇するリスクが低く、一基で数千人が恩恵を受ける深井戸は、干ばつの多いこの国で子どもたちを守る重要な支援です。

すべての子どもに水が届くまで

私の主な仕事は、干ばつなどの緊急事態が発生した際に、国連や各国の支援機関をまとめて水・衛生チームを調整することです。安全な水を届けるという共通の目標に向かって方針や情報を共有し、大切な資源を無駄にしないように支援活動を進めています。やるべきことは、まだ沢山あります。

北部ティグレ州の子どもたち

水が開く子どもたちの未来。子どもたちの新たな一歩のために、ユニセフは子どもたちを支え続けます。

ユニセフ(国際連合児童基金)について

ユニセフ(国際連合児童基金)とユニセフ協会(国内委員会)は、世界190以上の国と地域で、子どもたちの命と健康、権利を守るために活動しています。

活動資金はすべて、個人、企業、法人・団体のみなさまからの民間募金、各国政府からの任意の拠出金に支えられています。民間募金は、全体の活動資金の約3割を占めています。

民間募金は先進34の国と地域にあるユニセフ国内委員会(日本では日本ユニセフ協会)等からユニセフ本部に送られます。ユニセフ本部は、各国の子どもの状況をみて、ユニセフ現地事務所にお金をおくり、各国政府と協力して、子どもたちのための活動を行なっています。

「承認協定」及び「協力協定」「承認協定」及び
「協力協定」

日本ユニセフ協会の支出内訳

日本の皆さまのあたたかいご支援のもと、日本ユニセフ協会からユニセフ本部への拠出額は毎年、世界34のユニセフ協会(国内委員会)の中でトップレベルを維持しています。収支と活動について詳細をご報告しています。>

※1 新公益法人会計基準に則り、公益目的事業会計に配賦されている、事務運営費(正味財産増減計算書の光熱水費、火災保険料、施設管理料、建物減価償却費、什器備品など減価償却費)及び人件費(給料・報酬、福利厚生費、退職給付費用、賞与引当金繰入額)。

※2 2017年のユニセフ本部への拠出金14,700,000,000円は、公益目的事業会計の経常費用計18,171,741,749円の80.9%、ユニセフ募金17,946,679,349円の81.9%にあたります。

監査報告書

監査報告書

(公財)日本ユニセフ協会は、監事及び会計監査人の監査を受けています。

220万人の子どもが重度の急性栄養不良の治療を受けました。

940万人の子どもがはしかの予防接種を受けました。

1,360万人の人々が安全な水の提供を受けました。

640万人の子どもが正規・非正規に関わらず、教育を受けました。

230万人の子どもが心理社会的ケアを受けました。

※2016年1月〜10月までの10ヵ月間の成果の一例

ユニセフ募金は税額控除の対象となり、約40%が所得税額から控除されます。

当協会への寄付金は、従来の「所得控除」に加えて「税額控除」のどちらか有利な方式を選択いただくことができます。
税額控除」を選択されると、多くの場合、従来よりも控除額が大きくなります。

例えば、税額控除を選択された場合、10,000円のご協力で、年間最大3,200円の所得税が控除されます。
源泉徴収されている方は、確定申告によって還付を受けることができます。

寄付金控除計算

  • A(税額控除)かB(所得控除)のどちらか有利な方を選択し、所得税の控除をうけられます。どちらも確定申告が必要です。
  • ユニセフ募金は一部自治体の個人住民税、相続税についても優遇措置の対象となります。詳しくはお近くの税務署にお尋ねください。
  • 国税庁のホームページ上には、簡単に確定申告書類を作成することができる機能があります。画面の案内に沿って入力、印刷すればそのまま税務署に提出することができます。郵送も可能です。

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