子どもの命を奪う主な感染症のひとつ、マラリアにかかって高熱を出したマリー。一刻も早い治療が必要ですが、いちばん近い診療所でも歩いて数時間かかります。
食糧難が発生し、8人きょうだいで最も幼いアフサナが真っ先に栄養不良に陥り、抵抗力が落ちて合併症にもかかりました。
長引く水不足のため、茶色い川の水以外飲める水がなくなってしまいました。泥や虫が混じった水は激しい下痢を引き起こし、ゼフリンや村の子どもたちの生存を脅かしています。
出典:ユニセフ『世界子供白書』2017
出典:ユニセフ『世界子供白書』2017
出典:ユニセフ・WHO『衛生施設と飲料水の前進』2017
ユニセフの支援によって、たとえばアフリカ南部のマラウイでは、1万人を超える地元出身の保健員が誕生し、アクセスの難しい4,300の村で簡易診療所を開設、予防接種や子ども健康デーの実施などさまざまな支援を組み合わせた結果、子どもたちの生存率が十数年で7割近くも向上しました。
3つの病気から子どもの命を守る予防接種用ワクチン111回分に変わります。
村々の簡易診療所で働く保健員2人に技能研修を実施できます。
子どもの免疫力を高めて病気を防ぐビタミンA (1年分) 5,000人分に変わります。
袋を開けてすぐに食べられるペースト状の栄養治療食892袋に変わります。
きれいな水で子どもたちの健康を支える手押しポンプ式井戸の器材1基分に変わります。
※ご寄付の金額は任意です。※輸送や配布のための費用は含まれません。※2018年5月現在の価格
がれきの街で未接種の子どもを探して
悲惨な紛争が7年以上も続いているシリアでは、移動診療チームによる予防接種が行われています。今も多くの家族が避難生活を送るモスクや路上、壊れかけた建物を一つひとつまわって、未接種の子どもがいなくなるまでワクチン接種を続けます。
みんなで守る村の子どもたちの健康!
アフリカ・リベリア北西部の村で、地元出身の若い保健員がマラリア検診会を開いています。病院がない村でも自分たちの手で子どもの健康を守ろうと、ユニセフの研修を受けて保健員、助産師、ボランティアになる住民が少しずつ増えています。
私が勤務するタンザニアは、東アフリカに位置する広大で自然豊かな国です。災害や紛争の影響が少なく治安も安定しているため、人口の伸びがめざましく、今後の経済成長が期待されています。しかし一方で、人々の暮らしはまだまだ貧しく約半数の国民は貧困ライン(1日1.9ドル)以下で暮らしています。特に国土の大半を占める農村部では、日常的に医療を受けられない子どもが多く、毎年10万人以上の乳幼児が下痢や肺炎、マラリアなどで命を落としています。
東部の村で暮らす家族
私はこの国で、日々変化する保健データの収集・分析を行い、子どもたちのための活動資金を最大限に活かせるよう、支援内容の見直しや政策の改善を提言しています。この国の医療が抱える問題はデータの上でも明らかで、5歳までの子どもの死の約7割が生後1年以内、4割が生後1ヵ月以内の赤ちゃんに起きています。主な理由は、安全な出産や新生児ケアを行う施設が村や集落の近くにないことです。
産所での集団予防接種
ユニセフは、移動式診療所の派遣や簡易診療所の増設、保健員への技能研修、予防接種や発育観察の実施など、高い効果が実証されている支援を、農村部の子どもたちに集中的に届けています。こうした活動が功を奏し、2000年に13%だった乳幼児死亡率は、今では6%にまで改善してきています。
人道支援を志すきっかけとなったのは、東京のホームレス支援活動で出会った医療従事者に感銘を受けたことです。ユニセフは、日本をはじめ世界の人々との信頼関係の上に存在する組織です。だからこそ全職員に徹底されているルールがあります。それは、誰に対しても事実に基づいて話すこと、そして、どんな時にも最も厳しい状況にある子どもの命を最優先することです。この価値観を共有する同僚たちと経験を積み、もっと多くの子どもを守れるようになりたいです。
マラリア予防用の蚊帳を受け取った母子
ユニセフ(国際連合児童基金)とユニセフ協会(国内委員会)は、世界190の国と地域で、子どもたちの命と健康、権利を守るために活動しています。
活動資金はすべて、個人、企業、法人・団体のみなさまからの民間募金、各国政府からの任意の拠出金に支えられています。民間募金は、全体の活動資金の約3割を占めています。
民間募金は先進34の国と地域にあるユニセフ協会等からユニセフ本部に送られます。ユニセフ本部は、各国の子どもの状況をみて、ユニセフ現地事務所にお金をおくり、各国政府と協力して、子どもたちのための活動を行なっています。
日本の皆さまのあたたかいご支援のもと、日本ユニセフ協会からユニセフ本部への拠出額は毎年、世界34のユニセフ協会の中でトップレベルを維持しています。収支と活動について詳細をご報告しています。>
※1 新公益法人会計基準に則り、公益目的事業会計に配賦されている、事務運営費(正味財産増減計算書の光熱水費、火災保険料、施設管理料、建物減価償却費、什器備品など減価償却費)及び人件費(給料・報酬、福利厚生費、退職給付費用、賞与引当金繰入額)。
※2 2017年のユニセフ本部への拠出金14,700,000,000円は、公益目的事業会計の経常費用計18,171,741,749円の80.9%、ユニセフ募金17,946,679,349円の81.9%にあたります。
監査報告書
(公財)日本ユニセフ協会は、監事及び会計監査人の監査を受けています。
250万人の子どもが重度の急性栄養不良の治療を受けました。
1,360万人の子どもがはしかの予防接種を受けました。
2,990万人の人々が安全な水の提供を受けました。
550万人の子どもが正規・非正規に関わらず、教育を受けました。
280万人の子どもが心理社会的ケアを受けました。
※2017年1月~10月までの10ヵ月間の成果の一例
当協会への寄付金は、従来の「所得控除」に加えて「税額控除」のどちらか有利な方式を選択いただくことができます。
「税額控除」を選択されると、多くの場合、従来よりも控除額が大きくなります。
例えば、税額控除を選択された場合、10,000円のご協力で、年間最大3,200円の所得税が控除されます。
源泉徴収されている方は、確定申告によって還付を受けることができます。
★ A(税額控除)かB(所得控除)のどちらか有利な方を選択し、所得税の控除をうけられます。どちらも確定申告が必要です。
★ ユニセフ募金は一部自治体の個人住民税、相続税についても優遇措置の対象となります。詳しくはお近くの税務署にお尋ねください。
★ 国税庁のホームページ上には、簡単に確定申告書類を作成することができる機能があります。画面の案内に沿って入力、印刷すればそのまま税務署に提出することができます。郵送も可能です。
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