ワクチンがあるだけでは、予防接種を実施することはできません。
熱に弱いワクチンを低温で保ちながら保管、輸送するための仕組みを整えたり、予防接種に必要な器材を提供したり、正しい知識と技術を持った予防接種員の養成も必要です。
また、何より、住民自身に予防接種の大切さを理解してもらう活動を地道に続けることも重要です。
予防接種はある1年だけ実施すればよいものでもありません。毎年、定期的に繰り返して実施することで、新たに生まれた子どもたちも病気から守られてゆきます。最終的にはその国の人びとが自分たちの力で子どもたちに予防接種ができるようになることを目指して支援が続けられていますが、長い道のりです。
子どもたちを支える活動は、長期にわたる視野をもって、根気強く行う必要があるのです。
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