子どもの声を聞く意識調査
ユニセフは、2017年の世界子どもの日に向けて、9歳から18歳までの子どもたちを対象にした意識調査を、日本を含む世界14カ国で実施しました。
- 調査対象年齢: 9歳から18歳
- 調査方法:オンライン
- 実施期間:2017年10月9日〜20日
- 調査国:世界14カ国 (ブラジル、インド、日本、マレーシア、オランダ、イギリス、アメリカ、エジプト、ケニア、メキシコ、ニュージーランド、ナイジェリア、南アフリカ、トルコ)
- 回答数 各国400人〜1000人 ※日本は1000人
ここでは、日本の子どもたち1000人を対象にした調査結果の概要をご報告いたします。
なお、自由回答形式の回答につきましては、一部をご紹介しています。
日本の子どもたちが心配すること世界のリーダーに望むこと
日本の子どもたちが最も心配することは、自然災害
世界中の子どもたちや若者に影響を及ぼす主な問題として挙げられた11のテーマ。
それぞれの問題に対して、子どもたちはどれくらい心配しているのでしょうか。
日本の子どもたちが、世界の問題の中で最も心配することは「自然災害」。また、自分自身に影響が及ぶのではないかと心配する問題も、「自然災害」が最も多い結果となりました。
世界のリーダーに最も対策をとって欲しいのは、「紛争や戦争」
11のテーマから、世界のリーダーに最も対策を取ってほしい問題をひとつだけ選んでもらうと、36%(約3人に1人)の子どもが「紛争や戦争」と回答しました。
子どもたちのために正しい判断をしているか?という点において、3人に2人が、大人たちや、自国を含めた世界のリーダーたちを信頼していない。
大人や世界のリーダーたち(自分の国や世界の国々を治めるリーダー)の働きについて、子どもたちはどのように考えているのでしょうか。子どもたちのために正しい判断をしているかという点において、信頼しているかを尋ねたところ、66%が「いいえ」と回答しました。
およそ半数が 「自分の意見は全く聞いてもらえない」あるいは「自分の意見で何かが変わることはない」と考えている。
世界中に住む子どもたちに影響を及ぼす決定がなされたとき、子どもたちはどのように感じているでしょうか。11%が「自分の意見は全く聞いてもらえない」、40%が「自分の意見で何かが変わることはない」と回答しました。
自分の意見を正当に評価してくれているのは「家族」や「友人」。「世界のリーダー」や「政府」はわずか2割
日本の子どもたちにとって、自分たちの意見をきちんと聞き、正当に評価してくれている人は「家族」と「友人」。一方で、「世界のリーダー」や「政府」が自分たちの意見を正当に評価してくれていると答えたのは、約5人にひとりに留まりました。
77%が、世界のリーダーたちが子どもたちの声に耳を傾けたら、世界は子どもたちにとってより良い場所になると考えている
自国や世界の国々を治めるリーダーたちが、子どもたちの声に耳を傾ければ、世界はこどもたちにとってより良い場所になる!と、77%の子どもたちが考えています。