8月2日(土)、日本ユニセフ協会とコードプロジェクト推進協議会が推薦する映画、『闇の子供たち』の一般公開がスタートしました。
「知らなければならない・・・」との思いで溢れた超満員の映画館。映画を見終わった人々の心には、「何かをしなければ・・・」との思いが深く刻まれているようです。
子ども買春・子どもポルノ・人身売買といった、世界中で密かに、しかし確実に深刻化する問題を真正面から描き出すために心血を注がれた監督、出演者のみなさんは、どのような思いでこの作品に取り組んだのか。 東京・渋谷のシネマライズで行われた初日舞台挨拶を取材しました。
©日本ユニセフ協会/K.Sato |
阪本順治さん (監督・脚本 写真右端) 「緊張に満ちた撮影期間でした。」「この映画は、出演者は豪華ですが、昨今の日本映画の流行にのって成立した映画ではありません。是非みなさんで応援してください。」 江口洋介さん(南部浩行役 写真右から2番目) 「最初に脚本(ほん)を読んだとき、テーブルの上に脚本(ほん)を引き離しておきたくなるような時間がありました。でも、3回くらい読んでいるうちに、もう逃げられないなと思いました。こうして形になることすらも想像しづらい、取材でどう語っていいかも思わず考えてしまうような映画でしたが、何らかの形でみなさんの心の中に残っていると思いますので、この映画の意味があったかなと思います。」 |
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宮崎あおいさん(音羽恵子役)
「この作品をみなさんに観ていただくことは、すごく意味があると思います。また、(撮影の中で子役の)子どもたちが傷つかないように、本当に自分が経験してしまったことだとは思わないように、監督がケアをしていたという話を聞いて、本当に大変(な撮影)だったのだと思いました。」 |
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佐藤浩市さん(梶川克仁役)
「現実的な世界では本当にいろんなことがあり、あまりに知らなさ過ぎるということの方が問題だと思います。 こういうこと(問題)に目をつぶらずに見ていければいいのかなと思います。そのために監督はこの映画を撮られたのだと思いますし、一歩も逃げていないと思います。」 |
TOKYO FM 「クロノス・プレミア試写会」
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8月2日(土)の一般公開に先立ち、7月30日(水)には、東京麹町のTOKYO FMホールにて「クロノス・プレミア試写会」が開催されました。TOKYO FMのモーニングショー「クロノス」のパーソナリティー、八代英輝さんと中田美香さんのトークショーでは、ゲストの阪本順治監督が、映画製作の苦労話や、出演者とのエピソードなどを語りました。
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2時間18分にも及ぶ映画の上映が終了したのは午後9時30分。平日の遅い時間にも関わらず、参加者の多くが、会場ロビーに日本ユニセフ協会が提供したタイ・カンボジア国境の子ども買春問題の実情を訴える写真パネルの一枚一枚を食い入るように見つめていました。