今年のJ8サミットには、G8サミット参加国と同じG8各国(カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、ロシア、英国、米国)と新興6カ国(ブラジル、中国、エジプト、インド、メキシコ、南アフリカ)から14歳〜17歳の子どもたち54名が集まりました。日本からは、渋谷教育学園渋谷高等学校2年の藤井萌子さん、小野暢思さん、岡佑樹さん、寺岡夕里さんが参加しました。 今年の議題は、1)経済危機下における子どもの権利、2)気候変動、3)アフリカにおける貧困と開発問題、に子どもたちが話し合って選んだ4)教育の4つ。子どもたちは、これらの国際問題について解決のための提言をまとめ、「J8ローマ宣言」としてG8首脳陣へ提出しました。また、昨年に引き続き、「アクションプラン」を発表し、自分たち自身も行動を起こしていくことを約束しました。 7月4日(土)
オレンジ色の“Listen … Act!”Tシャツを着たJ8参加者たちは、ローマの観光名所コロッセオの前に集まり、紙で作られた耳のオブジェを背景に「わたしたちの声を聞いて!」と呼びかけました。 7月5日(日)
この日、討議の初日を迎え、テーマⅠ:経済危機下における子どもの権利についての会議が始まりました。 また、4つ目のテーマについての提案が出され、「教育」に決定しました。 7月6日(月)
イタリア政府首相府で行われたJ8サミット2009開会式には、政府関係者や国内・海外メディアなど多くの人々が参加しました。イタリア政府は、J8参加者たちを歓迎し、世界へ向けて意見を発信しようとする子どもたちに激励の言葉を送りました。 7月7日(火)
J8参加者たちは、お互いの環境の違いによる意見の相違に戸惑ったり、考え方を学んだりしながら、交流を深めました。 世界に願いを届けたいという同じ目的に向かって、朝から夜まで一生懸命、討議や発表に取り組みました。」 7月8日(水)
宣言文作成グループによるプレゼンテーションが行われ、全員の前で一文ずつ読み上げられました。全員が納得するまで何度も宣言文を練り直し、意見を戦わせながら、子どもたちの願いがこめられたJ8宣言がついに完成しました。 7月9日(木)
J8参加国から1人ずつ選ばれた代表の子どもたちがG8サミットの会場ラクイラへ赴き、G8首脳陣との直接会合に臨みました。また、ローマに残った他の参加者たちは、イタリア下院議会でJ8宣言を発表しました。午後には、障害児の支援団体であるTender to Nave Italia や貧困問題の解決に取り組んでいる市民団体組織であるGCAPから専門家を迎えて、J8ローマ宣言やフォローアップ活動について意見交換を行いました。 7月10日(金)
J8参加者たちは、ローマ市役所で行われた閉会式に参加し、J8宣言を発表しました。その夜、子どもたちはカルチュラルイブニングで音楽、写真、食べ物、歌、伝統衣装、ダンスなど、さまざまなかたちで自分の国の文化を紹介しました。 7月11日(土)
各国チームは、アクションプランに基づき、自分たちができることを考えて実行に移せるように、短期的・長期的計画を立てました。また、J8サミット閉幕にあたり、宿舎や交通手段の提供などでJ8サミットを全面的にサポートしてくれたユニセフイタリア国内委員会の大使であるイタリア消防局に感謝の意を伝えました。 7月12日(日)
J8サミットでのお互いの健闘をたたえ、別れを惜しみながら各国チームは帰国の途につきました。 |