ロヒンギャ難民 緊急募金

2017年の夏にミャンマーで激化した暴力から逃れるために、少数民族のロヒンギャの人々が隣国のバングラデシュに逃れてから7年以上が経過。以前から避難していたロヒンギャ難民など、約50万人の子どもを含む約100万人が今すぐの人道支援を必要としています。

ロヒンギャ難民危機7年:いまだ続く避難生活、支援を必要とする子どもたちのために活動を続けるユニセフ/日本ユニセフ協会

長谷部誠大使、ロヒンギャ難民キャンプ訪問 1日目/日本ユニセフ協会

ロヒンギャ難民の状況

難民キャンプにて栄養カウンセリングを受けるソフィバちゃん(2歳)(2024年7月16日撮影)。

危機から7年以上が経過。バングラデシュではコックスバザールなどで約100万人のロヒンギャ難民を受け入れており、そのうち半数以上の約50万人が子どもです。

同地域では、デング熱やコレラなどの感染症や、頻発する洪水やサイクロン、火災などの影響を受け続けています。2022年6月には集中豪雨による洪水が発生し、9,500世帯以上が被害を受けました。また、2023年3月と2024年1月には難民キャンプ内で大規模な火災が発生し、多数の仮設住居と保健・教育施設が焼失したと報告されています。2024年1月以降は、電力や電話回線等が途絶し、人々の生活はさらに悪化しています。

ユニセフは、難民やホストコミュニティの最も脆弱な人々に対して、水と衛生、保健・栄養、子どもの保護、教育の分野で、子どもに焦点を当てた活動を展開するために、国際社会に支援を求めています。

ユニセフの支援ハイライト

ロヒンギャ難民キャンプにあるユニセフが支援する栄養センターで、栄養検査を受けるために待つ子どもたち(2024年7月14日撮影)

危機の発生以来、ユニセフは必要な支援を届けるべくパートナー団体と教育、水と衛生、栄養、保健や子どもの保護支援事業を行い、住民への啓発活動を行ってきました。
2024年上半期は、下記の支援を届けることが出来ました。

<栄養>
  • 5,393人の子どもに急性栄養不良の治療を提供した
<健康>
  • 約1万7千人の子どもたちに5価3種ワクチンを接種した
<水と衛生>
  • 約27万人が安全な飲料水や生活用水を利用できた
  • 約27万人が安全で適切なトイレを利用できた
<子どもの保護とジェンダーに基づく暴力>
  • 約8万5千人がメンタルヘルスと心理社会的支援を利用できた
  • 約2万人がジェンダーに起因する暴力のリスク軽減と予防をできた
<教育>
  • 約8万3千人の子どもに学習教材と学びの機会を提供した

ロヒンギャ難民緊急募金にご協力を

難民キャンプにあるユニセフ支援の学習センターで勉強する女の子。(2024年5月19日撮影)

ユニセフは、ロヒンギャ難民の子どもたちが避難先でも尊厳が守られるよう、栄養や教育、保護など必要な支援を継続して提供しています。最も支援を必要としている子どもたちとその家族に支援を届けるために、ロヒンギャ難民緊急募金にご協力をお願いいたします。

危機下にあるロヒンギャ難民の子どもたちと家族に、人道支援を届けるユニセフの活動を支えるため、
みなさまのあたたかいご協力をお願いいたします。

3,000円のご支援で子どもの免疫力を高めて病気にかかりにくくするビタミンA 498人(1年間)分に変わります。
5,000円のご支援で重度の栄養不良からの回復に役立つ栄養治療食85袋に変わります。
10000円のご支援で命を奪う主な病気のひとつ、はしかから子どもを守るための予防接種ワクチン155回分に変わります。
30000円のご支援で水容器、浄水剤、石けん、歯ブラシ、生理用ナプキンなどが入っている家庭用の水と衛生キット4世帯分に変わります。
50,000円のご支援で緊急下でも授業が開けるよう生徒40人分の教材が入った「箱の中の学校」2セットに変わります。

※2024年1月現在 1米ドル=140円で計算
※輸送や配布のための費用は含まれていません。
※ご寄付の金額は任意です。

ロヒンギャ難民 緊急募金

郵便局(ゆうちょ銀行)募金口座
振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会

*通信欄に「ロヒンギャ」と明記願います。 *窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。