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草原のゲルが幼稚園に |
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移動幼稚園 |
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都市部から離れた場所で、遊牧生活をおくる家族にも幼稚園教育を受けてもらおうと、2006年春から、この「移動式幼稚園」という新しい試みが始まりました。
草原を移動していく遊牧民の子どもたちが幼稚園に通うことは並たいていのことではありません。そこで、幼稚園の先生の方が、子どもたちの家を訪ねて行き、幼稚園学習を行なうのです。
都市部にいる先生がやってくると、遊牧民の自宅ゲルが即席幼稚園となります。ここに、近隣の遊牧民の子どもたちが集まってきます。2006年7月現在47人の子どもたちがこの移動式幼稚園で学習しています。
今日は野外授業です。電車ごっこでつながり合って一緒に身体を動かしたり、歌を歌いながら指の名前を覚えていったり、青空のもと、皆とても元気です。今は人前に立って、瞳を輝かせながら発表している子どもたちも、最初は、恥ずかしがって、なかなか打ち解けなかったそうです。遊牧民の生活は家族だけで閉ざされた生活になりがちですから、幼い時からこうした集団生活を学ぶことが、得がたい機会となります。この子どもたちなら、学校に行くようになっても、集団生活に戸惑ったり、怖じ気づいたりすることはないでしょう。こうした就学前の楽しい経験こそが、遊牧民の子どもたちがスムーズな学校生活にとけ込む力強い助けとなります。 |