スタディツアー視察報告
カンボジア スタディツアー報告 (2007年7月22日〜29日実施)
2. カンボジアの概要と歴史
カンボジアの概要を確認しましょう。
位 置: |
タイ、ベトナム、ラオスに囲まれた インドシナ半島にある国。首都はプノンペン |
面 積: |
日本の約半分 |
気 候: |
熱帯モンスーン(乾季と雨季のふたつの季節) |
人 口: |
約1400万人(2005年) |
民 族: |
人口の9割以上がクメール人 |
公用語: |
クメール語 |
宗 教: |
国民の大半が仏教(上座部仏教) |
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プノンペン市内 |
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項目 |
カンボジア |
日本 |
5歳未満児死亡率〔人〕
(1,000人あたり、2005年) |
143 |
4 |
改善された水源を利用する人の 比率
(2004年)〔%〕 |
全国41
都市64
農村35
|
全国100
都市100
農村100 |
適切な衛生施設を利用する人の比率
(2004年)〔%〕 |
全国17
都市53
農村8
|
全国100
都市100
農村100 |
1人あたりの国民総所得〔米ドル〕 |
380 |
38,980 |
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出典:世界子供白書2007
◆カンボジアの歴史を振り返ってみましょう。◆
9世紀〜15世紀・・アンコール王朝が栄え、アンコール・ワットなどがつくられました。
18世紀・・ シャム(タイ)や、ベトナムとの争いが続きました。
1884年・・ フランスの植民地となりました。
1953年・・ 独立を果たしました。
その後、カンボジア国内は不安定な状況から、混乱や内戦、武力紛争が続き、和平実現のためのさまざまな取り組みが行われました。
1998年・・ 取り組みの末、総選挙が実施され、やっと内戦が終結しました。
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ポルポト時代の刑務所。 トゥール・スレン博物館 |
現代史の中で、カンボジアにとって特に過酷な時代が次の20数年間でした。
- ベトナム戦争のカンボジア国内への拡大
(1970〜1975)
- ポル・ポトの極端な共産主義政策によるカンボジア社会の破壊(1975〜1979)
・伝統的な社会組織や制度、学校教育、経済活動の廃止、人々の大量虐殺等
- ベトナム軍侵攻よる避難民の大量発生
(1980年代)
ポル・ポト時代は、カンボジア社会と人々の心に、今も深い傷を残しています。カンボジアはこのような歴史を経て、復興をめざし、まだ10年という国です。
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