スタディツアー視察報告カンボジア スタディツアー報告 (2009年7月19日〜26日実施)4. 子どもに優しい学校
ユニセフは、カンボジア政府と協力して「子どもの権利」を基盤とした、「子どもに優しい学校」づくりに取り組んでいます。「子どもに優しい学校」とは、就学年齢の子どもたち全員を学校へ通えるようにする、教育の質を上げる、子どもたちが健康で清潔な環境で学ぶことができるなどの要素が反映されている学校のことです。 カンボジアでは、学校は9月から始まるので、スヴァイロミート小学校では、年度初めの9月に、学校に無料で行けることを、地域に伝えるキャンペーンを実施しています。さらに、子どもたちが学校をもっと好きになって通いたくなるように、花壇や水のみ場、トイレを設置しました。毎朝、全校生徒に衛生指導をした結果、ほとんどの子どもたちがトイレを使うようになりました。3つの子どもたちの委員会(環境委員会、衛生委員会、整備委員会)があり、自分たちできれいで楽しい学校づくりをめざしています。
コンポントム小学校では、地域の人々がとても協力的で、積極的に学校の施設改善に参加しています。「自分たちで学校をつくる」という意識を高めるために、中庭に花を植え、その花を売って学校設備のための資金にしています。また、子どもたちのための絵本コーナーも地域の人が作りました。子どもたちはとても楽しそうに絵本を読んでいました。
チュンラス小学校では、子どもたちが伝統楽器の演奏で出迎えてくれました。カンボジアの小学校は、日本の小学校とは違い、音楽の授業はありません。主に勉強している教科は国語・数学・理科・社会です。しかし、「音楽」や「体育」という学習も子どもの心や体の成長になくてはならないものです。チュンラス小学校では音楽を学ぶクラブがあります。生徒たちはとても素敵な演奏を私たちに聞かせてくれました。
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