世界のともだち

スタディツアー視察報告

カンボジア  スタディツアー報告  (2009年7月19日〜26日実施)

5. コミュニティ幼稚園

「コミュニティ幼稚園」はクメール語でコミューンと呼ばれている「地域」が運営している幼稚園です。
子どもたちは、幼稚園でいろいろなことを学び体験することで、小学校での学習生活に早く慣れ、中途退学が減るという効果がでています。すべての子どもが小学校へ入学し、卒業できるようにユニセフはこの「コミュニティ幼稚園」への支援を行っています。
幼稚園は、木曜日と日曜日を除く週5日、朝7時〜9時に開かれています。先生はボランティアで、研修を受けて合格して初めてなれます。20名程度の子どもたちが通ってきています。
スノー村とプレイ・プロス村の幼稚園を訪問しました。

スノー村のコミュニティ幼稚園では、先生の家の床下(カンボジアは高床式住居)を利用して幼稚園が開かれていました。子どもたちは「あいさつの踊り」で出迎えてくれました。
今日は、バナナの絵に色を塗る授業です。
子どもたちは、一生懸命バナナに色を塗り、黒板の前に貼っていきます。この幼稚園では、クメール語の「あいうえお」にあたる文字や簡単な計算の方法も教えています。教室の中には、文字の表や計算式の表、子どもたちの絵がたくさん飾られていました。「大きくなったら先生になりたい!」子どもたちは笑顔で話していました。

先生の家は高床式。家の下を利用して
授業が行われている。
「バナナは何色ですか?」
「黄色です!」

プレイ・プロス村のコミュニティ幼稚園でも、子どもたちが「あいさつの踊り」で出迎えてくれました。
形の名前を覚える授業をしていました。
三角や丸、四角の絵を見せて、先生が形の名前を子どもたちに聞きます。子どもたちは元気に答えていました。
ツアー参加者の音楽の先生が、子どもたちに日本語の「むすんで、ひらいて」を教え、一緒に踊りました。

あいさつの踊り「オララ〜、オララ〜♪」
「この形はなんですか?」
「まる!」
「むすんで、ひらいて」を教える参加者と
踊る子どもたち
 

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日本ユニセフ協会