NEWS

2009年ユニセフリーダー講座のご報告

2009年8月11日(火)、ユニセフハウスにて中学生・高校生を対象としたユニセフリーダー講座を開催しました。当日は、静岡での大きな地震や、台風という悪天候にもかかわらず、首都圏を中心に全国から99名の中学生・高校生が参加しました。
ユニセフ基礎講座では、ユニセフの活動や開発途上国の子どもたちの現状についての説明と、ネパールの水がめを実際に持ってみる体験学習も行いました。その後、開発途上国の保健センターや学校の教室を再現したユニセフハウスの展示スペースを見学しました。



後半のゲストコーナーでは、今年7月にイタリア・ローマで開催された、J8サミットに日本代表として参加した、渋谷教育学園渋谷高等学校2年の岡佑樹さん、小野暢思さんにJ8サミットの報告をしてもらいました。J8サミットは、G8サミット(主要国首脳会議)で取り上げられる国際問題を子どもたちの視点で話し合う会議です。

■J8サミット「J8日本代表 日本の中高生たちへJ8サミット2009の報告」»



また、横浜国立大学大学院博士後期課程に在学中のネパール人留学生、ジギャン・クマル・タパさんをお迎えしました。
ジギャンさんから自己紹介を含めたパワーポイントを用いてのネパールの基礎知識、教育と学校の現状、ネパールが抱える子どもに関する問題について解説がありました。後半はアクティビティを通して、ネパールの教育の問題についてグループで学びました。テーマは「君がユニセフ担当官なら」。「ネパールのある地域の教育状況を考え、より多くの子どもたちが小学校に行き、卒業するために、どういう活動をするとよいのか、その活動はどういう理由でするのかを考え、その活動にふさわしいプロジェクト名をつける」についてグループで話し合いました。どのグループも活発に意見交換し、最後にグループ討議の結果を発表しました。
参加者のアンケートでは、「J8の参加報告など貴重な話を聞くことができ、ネパールのような国に関心をもつことができよかったです。」「こんなにもわたしたちが豊かでぜいたくに暮らしているのだという現状を知って、あらゆるムダをなくそうと思いました。」「自分がなに不自由なく暮らしていることは、すごく幸せなことだと感じることができて、この暮らしの大切さがわかった。生きている大切さ、重さが分かった。」「ユニセフがどのような活動をしているのか、世界の現状などを知れてよかった。」「自分でネパールについてのプロジェクトを考えることによって、世界の問題が身近に感じた。」などの感想が寄せられました。



次回のリーダー講座は2010年の夏に予定しています。ホームページやT・NET通信などでお知らせする予定です。多くの皆さんのご参加をお待ちしております。


写真:(財)日本ユニセフ協会

いちらんにもどる

財団法人 日本ユニセフ協会