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平成22年度秋季ユニセフ・キャラバン・キャンペーンの報告

1979年の国際児童年よりスタートし、全国を4年間で一巡している『ユニセフ・キャラバン・キャンペーン』。今年度の秋は、下記の日程で東北地方6県を訪問しました。

  • 10月12日〜13日:青森県
  • 10月14日〜15日:岩手県
  • 10月19日〜20日:秋田県
  • 10月21日〜22日:宮城県
  • 10月26日〜27日:山形県
  • 10月28日〜29日:福島県

『ユニセフ・キャラバン・キャンペーン』では、基本的に一日目には知事・教育長への表敬訪問及び教職員・指導主事対象の研修会、二日目には学校でのユニセフ学習会を実施します。知事・教育長への表敬訪問では、知事・教育長とのメッセージ交換を行い、県内でのユニセフへの支援に感謝を表すとともに、引き続きのご理解とご協力をお願いしました。

県内の教職員、指導主事の方々を対象とした「ユニセフ研修会」では、ユニセフの活動や特長についての説明に加え、「子どもの権利条約」についてのアクティビティ(子どもに優しい“まち”をつくろう)を行いました。

研修会の参加者からは、「子どもが笑って過ごせる世の中にしていくことは、大人の義務だということを再認識しました。」「子どもを取り巻く環境をよりよいものにしていく上で、学校の役割・責任の大きさを改めて確認することができました。子どものことを広い視点から見つめ直す機会になりました。」「今回のアクティビティ『子どもにやさしいまちをつくろう』について、自分たちの住んでいる地域について考えていくだけでも“子ども”にとっての事業であるということが実感できた。まずは身近にいる子どもたちのことを考えていき、全県、全国、そして地球全体へと視野を広げていきたい。」など、さまざまな感想が寄せられました。

学校のプログラムでは、まず、ビデオ「ユニセフと地球のともだち」を上映。世界の子どもたちの現状とユニセフの活動についてお話をした後、児童・生徒の皆さんに体験学習をしてもらいました。体験学習では、ネパールで毎日の水くみに実際に使われている水がめを運んだり、マラリアの原因となるハマダラ蚊から子どもや家族を守るための蚊帳の中に入ったりしました。これらのプログラムを通して、世界の子どもたちの現状についての理解を深め、途上国で生きる子どもたちのために、自分にできることを考えてもらいました。

子どもたちからは、「私はユニセフの方々のおかげでたくさんの事を知ることができました。きれいな水を飲めない事、学校に行けない事、家計のために働かなくてはならない事、どれも私達にとって信じられない事ばかりでした。」「私たちの生活がどんなに幸せなものかが分かり、これからは他の人の事も考え、行動したいです。」「世界には予防接種が受けられず、病気で命を失う子ども、きれいな水が飲めない子ども、学校に行けない子ども、戦争にまきこまれる子どもたちがたくさんいます。私はこのことを知って『自分はここでこんなことをしていていいのか?』と何もできない自分に腹が立ちました。これからは、募金をしたりして同じ地球に住む人間として、子どもとして、世界中の恵まれない子どもたちのためにユニセフに協力したいと思います。」などの感想が寄せられました。

今回のキャラバンでも、ユニセフを応援してくださるたくさんの方々と出会い、有意義なキャンペーンを終えることができました。ユニセフ・キャラバン・キャンペーンを受け入れていただきました各県教育委員会および訪問校の皆さま、関係の皆さまに心より御礼を申し上げます。

© 日本ユニセフ協会 学校事業部

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財団法人 日本ユニセフ協会