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サイクロン・パム
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© UNICEF/UNI181192/Sevenier |
サイクロンの被害を受けたバヌアツのTaunono村の家族。 |
被災地では、航空機を使った被害状況の把握作業が続けられ、19日までに、バヌアツの6つの州のうち、タフェア州、シェファ州、マランパ州の作業が終了しました。詳細は現地時間20日中に明らかになる予定ですが、各地の村や道路などの被害は甚大で、最大9割もの家屋や学校、医療施設、教会、そして農作地が被害を受けた地域も確認されています。
被災地での活動を応援するため、18日(水)からバヌアツで活動するユニセフ東アジア・太平洋諸国地域事務所の根本巳欧(ねもとみおう)緊急支援専門官は、現地の状況を次のように伝えています。
「(被害の発生から間もなく1週間になりますが)まだまだ情報が限られていて、すべての島の被害状況は未だに把握できていない状況です。(状況を把握すること自体が)とても困難な状況です。ですが、子どもたちがもっともっと支援を必要としていることは間違いありません」(根本緊急支援専門官)
© UNICEF/UNI181233/Crumb |
給水タンクや浄水剤がサイクロンの甚大な被害を受けた島民に届けられている。 |
こうした状況の中、バヌアツ政府は、今月30日に学校を再開すべく準備をスタート。ユニセフも、感染症予防や安全な水の提供などの活動と並行して、仮設校舎用のテントやビニールシート、先生1人と生徒40人分の教材と学用品がセットになった「箱の中の学校」や、バッグ、知育玩具がセットになった「箱の中の幼稚園」、スポーツ用具等がセットになった「レクリエーションキット」などの学校活動再開支援のための緊急支援物資を、今週中に被災地に急送します。
「ユニセフの支援物資は、確実に被災地の子どもたちに届きはじめています。飲料水や浄水剤、衛生キット、そして教育支援用の物資も届き始めています」「現在、ポートビラの2,000世帯に飲料水を提供しています。これと並行して、発電機をはじめ、首都の浄水システムの復旧に必要な機材や資材の提供などの支援も進めています」(根本緊急支援専門官)
ユニセフは、サイクロン・パム被災地支援に当面必要な資金として300万米ドルの支援を国際社会に求めています。日本ユニセフ協会は、昨日までに、日本のみなさまからお預かりした10万米ドルを送金しました。ユニセフ太平洋事務所のカレン・アーレン代表からは、「ユニセフは現在、スタッフ総動員で、子どもたちをはじめとする被災された方々の命を守るための支援を届けるために、全力を注いでいます。日本のみなさまの迅速なご支援に、心より感謝申し上げます」との感謝のメッセージが届いています。
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© UNICEF/UNI181241/Crumb |
水浸しになった教科書や制服を乾かす、サイクロンの被害を受けた学校。 |
■バヌアツの状況 (3/18現在・国連まとめ)
■ソロモン諸島の状況
9つの州のうち、少なくとも5州の被害が甚大で、支援を要する
ユニセフは当面の緊急支援に必要な300万米ドル*の支援を国際社会に要請
*被害状況に応じて更新されます
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