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公益財団法人日本ユニセフ協会
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ネパール大地震緊急募金 第8報
ネパール大地震
12万人以上に安全な水を支援
5月5日付ユニセフ情勢レポートより

【2015年5月5日カトマンズ発】

がれきとなった自分の家の跡地で、自分が持っていた本を探す8歳の女の子
© UNICEF/NYHQ2015-1093/Karki
がれきとなった自分の家の跡地で、自分が持っていた本を探す8歳の女の子

4月25日にネパールを襲った大地震。その被害は75ある郡のうち57郡に広がり、12の郡では壊滅的な被害が出ています。確認されている死者は7,276人、負傷者は14,362人。その数はまだ増え続けています。深刻な被害を受けた人の総数は426万人にのぼり、そのうち170万人(40%)が18歳未満の子どもです。

テントなどの避難設備、安全な水、トイレなどの衛生設備のニーズは未だ高く、特に被害の大きい地域では支援物資の配布が遅れに苛立つ住民の暴動行為も報告されています。

ユニセフ活動ハイライト

ユニセフは、特に水と衛生、栄養、教育、子どもの保護の分野で、主導的な役割を担っています。

被災した家族に水と衛生の支援物資を届けるユニセフスタッフ
© UNICEF Nepal/K.Page
被災した家族に水と衛生の支援物資を届けるユニセフスタッフ

<水と衛生>

  • 5月4日時点で、被災した10の郡で、124,482人に安全な水を、23,693人にトイレを、78,166人に衛生物資を届けました。また、特に被害が大きい8郡では、9,090世帯に貯水容器を配布しました。
  • さらに、水、トイレ、衛生関連物資235万米ドル相当の手配をし、数日以内にネパールに届く予定です。

<栄養>

  • 被災した12郡の6カ月〜23カ月の子どもを対象にした微量栄養素パウダー45万箱(1箱30袋入り)や6カ月〜59カ月の子どもを対象にした栄養治療食5,000箱を提供しています。
  • 22郡で5月末までにおこなう栄養補給支援のため、ビタミンAカプセル200万錠や駆虫薬200万錠を調達中です。
  • また、栄養補給のための高カロリービスケット15トン等もまもなくネパールに届きます。

<予防接種>

ユニセフの子どもにやさしい空間で過ごす子どもたち
© UNICEF ROSA/2015/FFudong
ユニセフの子どもにやさしい空間で過ごす子どもたち
  • 避難所などでのはしかの流行が懸念されていることを受け、50万人以上の子どもを対象にした予防接種キャンペーンを開始しました。キャンペーンは、カトマンズ盆地の人口密度の高い地域から優先的に行われ、今後被害が深刻な12郡に広げていきます。

<教育/保護>

  • ユニセフは、カトマンズ、ラリトプール、バクタプールに22カ所の子どもにやさしい空間(Child Friendly Space)を設置し、2,200人の子どもたちが安心して過ごすことができる場を提供しています。
  • 校舎の被害調査や避難している子どもたちが避難先で学校に通うことができるよう支援を行っています。

<開発コミュニケーション(コミュニティへの働きかけ)>

  • ユニセフは、ネパールの都市から農村部まで90%のエリアをカバーするラジオ・ネパールと共同で、被災者への心理社会的ケアの一環となるラジオプログラムを開始しました。被災地の状況や支援の速報を伝える番組や、被災者の不安や疑問に専門家が答える電話相談、子どもたちのための教育・娯楽番組など4つのプログラムで構成されています。
  • * * *

    ユニセフは、ネパールでの今後3カ月間の人道支援活動に必要な資金として、5,035万米ドルの支援を国際社会に要請しています。

    地震発生直後より、ネパールの子どもたちへの支援のために、あたたかいご協力をお寄せいただきましたみなさまに、深く感謝を申し上げます。現地で続く支援活動を支えるため、引き続き、ご理解とご協力を賜れますよう、お願い申し上げます。

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