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G7の議題を若者の視点で議論する
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© UNICEF/PFPG2015-2828/zimmermann |
メルケル首相とJ7参加者の集合写真 |
6月にドイツ・エルマウにて開催されるG7サミットに先立って、ベルリンでは、G7諸国、EU加盟国、また開発途上国から集まった14歳〜18歳までの若者54名による「J7ユース・サミット」が開催されています。
54名の若者たちは、5月7日よりベルリン郊外に滞在し、どうしたら地球を守り、公平な世界を実現し、すべての子どもたちや若者たちのための機会を生み出すことができるのか、その効果的な方法について討議を行ってきました。そして5月11日、ドイツのアンゲラ・メルケル首相とマヌエラ・シュヴェージヒ家族・高齢者・女性・青少年大臣を表敬し、討議の結果としてまとめた「ポジションペーパー(政策方針書)」を渡すと共に、世界の切迫した課題への取り組みについて意見を交わしました。
© UNICEF/PFPG2015-2819/zimmermann |
討議をおこなうメルケル首相とJ7参加者たち |
シュヴェージヒ大臣は「今日は、若者たちが話す番です。私たちは、彼らの話に耳を傾け、今後の取り組みに彼らを巻き込んでいかなくてはなりません」と強調しました。「J7ユース・サミットでの若者たちの活発で深い議論の様子は、我々に、より公平で持続可能な発展のためには若い世代と協力していかなければならないことを教えてくれました」
メルケル首相と直接面会した日本チームのメンバーは、「私たちの提案に、真摯に答えてくれました。ただ単に、それはいいアイデアだね、で済まさず、そのような国際条約は難しいかもしれない、など、他国の状況なども鑑みて、現実的に考えて答えてくれたのはありがたかったです」(足立さん)
「世界一パワフルな女性政治家というイメージでしたが、お会いして握手すると、とても人間味を感じた。政治は人が動かしているんだなということを実感しました」(堀口さん)
© 日本ユニセフ協会 |
日本チームの6名 |
「我々のポジションペーパーの内容をすぐに把握して、すべてのコメントや回答が的確でした。その提案の効果などもすぐに想像できているようでした」(山木さん)と、首相との意見交換の感想を述べました。
この日の午前中には、J7メンバーの代表が記者会見場にて、子どもたちが討議した内容について発表しました。記者会見に出席した右田未来さん(16歳)は、主に女性の権利の問題についてスピーチし、代表の大役を果たしました。
また、翌12日には、日本チーム6名がそろって日本大使館を表敬訪問し、石川さんと佐藤さんがチームを代表してポジションペーパーの内容についてプレゼンテーションしました。参加者たちは、13日に最終のセッションを終え、14日にドイツを後にします。
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■J7ユース・サミットとは
J7ユース・サミットは、世界の子どもたちがG7の議題の中から特に子どもたちに重要なテーマについて話し合い、子どもたちのアイデアや提言を世界に発信することを目的に、G7開催国政府とユニセフが共同で開催しています。これまで、2005年(イギリス)、2006年(ロシア)、2007年(ドイツ)、2008年(日本)、2009年(イタリア)の5回開催されています。
2015年は、G7参加各国から公募で選ばれた14歳〜18歳の若者各6名に加え、EUと開発途上国の代表も参加し、5月6日〜14日の8日間、ドイツ・ベルリン/クラインマハノーにて開催しています。参加者は、国籍を越えて交流を深めながら主に4つのテーマ(環境、ジェンダー、保健、経済)について集中討議を行い、その成果である「ポジションペーパー」をまとめました。またドイツのメルケル首相をはじめ、EUの代表やG7参加各国の大使館などを訪れて、子どもたちの提言を伝えました。
※子どもたちの活動の様子は、随時J7のFacebookで紹介されています。
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