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「J7ユース・サミット2015」
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© 日本ユニセフ協会/2015 |
安倍首相を訪問した子どもたちと、アグネス・チャン日本ユニセフ協会大使、早水専務理事 |
G7サミットで話し合われる議題を子どもたちが子どもたちの視点で考え、解決策を提案する「J7ユース・サミット」。今年は、5月6日から14日までの8日間の日程で、ドイツ・ベルリンで開催されました。G7参加国をはじめEUや開発途上国から合計54人の若者が集い、子どもたちにとって重要な5つのテーマについて活発な議論を交わし、ひとつのポジション・ペーパー(提案書)を作り上げました。ドイツ滞在中、54人の子どもたちは、今年のG7サミット議長を務めるドイツのメルケル首相や各国の大使館を訪問し、その成果を発表しました。
その「J7ユース・サミット2015」に日本から参加した6人の高校生が、6月2日、日本ユニセフ協会のアグネス・チャン大使たちとともに首相官邸を訪問。安倍首相にポジションペーパーを手渡し、ドイツで話し合ったこと、またそこから生まれたアイデアや提案を伝えました。
© 日本ユニセフ協会/2015 |
J7で作り上げたポジション・ペーパー(提案書)を手渡す |
ポジションペーパーにまとめられたのは、
の5つのテーマへの提案です。そこには、各テーマの中でも特に重要だと考える課題の解決に向けた新たな基金の設立や教育プログラムの導入、グローバルな対話を促進するための会議の開催など、具体的なアイデアが盛り込まれています。
ポジションペーパー原文(英文)はこちら>>
ポジションペーパー要約(日本語仮訳)はこちら>>
© 日本ユニセフ協会/2015 |
子どもたちからのJ7の報告に真剣に耳を傾ける安倍首相 |
ポジションペーパーを受け取った安倍首相は、「環境や資源など、将来にわたって続いていく問題に、みなさんのような若い方々の意見を取り入れていくのはとても大切です」と述べ、一人ひとりの説明を、ときに微笑み、また真剣に頷きながら耳を傾けました。また、間もなく始まるG7について、「先に豊かになった国の責任として、世界の課題に取り組んでいかなければならない」と意気込みを語りました。
最後に一人ひとり安倍首相と握手を交わして表敬を終えた子どもたちは、ホッとした表情で、「安倍首相が、目を見て、何度も頷きながら聞いてくださったのが、とっても嬉しかった」「国籍も違う、知らない者同士の子どもたちが、たった8日間でたくさんのことを話し合い、一つの提案書を作り上げることができた。提案の内容だけでなく、そのことも安倍首相に伝わっていたら嬉しい」などと話しました。
訪問の様子は「政府インターネットテレビ」にてご覧いただけます。
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■J7ユース・サミットとは
J7ユース・サミットは、世界の子どもたちがG7の議題の中から特に子どもたちに重要なテーマについて話し合い、子どもたちのアイデアや提言を世界に発信することを目的に、G7開催国政府とユニセフが共同で開催しています。これまで、2005年(イギリス)、2006年(ロシア)、2007年(ドイツ)、2008年(日本)、2009年(イタリア)の5回開催されています。