日本ユニセフ協会

ユニセフ現地レポート

現地で活躍する日本人スタッフより 一人でも多くの命を守ることで、信頼に応えたい。 経済成長の陰で苦しむ子どもたち
東部の村で暮らす家族

私が勤務するタンザニアは、東アフリカに位置する広大で自然豊かな国です。災害や紛争の影響が少なく治安も安定しているため、人口の伸びがめざましく、今後の経済成長が期待されています。しかし一方で、人々の暮らしはまだまだ貧しく約半数の国民は貧困ライン(1日1.9ドル)以下で暮らしています。特に国土の大半を占める農村部では、日常的に医療を受けられない子どもが多く、毎年10万人以上の乳幼児が下痢や肺炎、マラリアなどで命を落としています。

乳幼児死亡の7割が0歳児
産所での集団予防接種

私はこの国で、日々変化する保健データの収集・分析を行い、子どもたちのための活動資金を最大限に活かせるよう、支援内容の見直しや政策の改善を提言しています。この国の医療が抱える問題はデータの上でも明らかで、5歳までの子どもの死の約7割が生後1年以内、4割が生後1ヵ月以内の赤ちゃんに起きています。主な理由は、安全な出産や新生児ケアを行う施設が村や集落の近くにないことです。

ユニセフは、移動式診療所の派遣や簡易診療所の増設、保健員への技能研修、予防接種や発育観察の実施など、高い効果が実証されている支援を、農村部の子どもたちに集中的に届けています。こうした活動が功を奏し、2000年に13%だった乳幼児死亡率は、今では6%にまで改善してきています。

スタッフ全員が胸に刻む約束
マラリア予防用の蚊帳を受け取った母子

人道支援を志すきっかけとなったのは、東京のホームレス支援活動で出会った医療従事者に感銘を受けたことです。ユニセフは、日本をはじめ世界の人々との信頼関係の上に存在する組織です。だからこそ全職員に徹底されているルールがあります。それは、誰に対しても事実に基づいて話すこと、そして、どんな時にも最も厳しい状況にある子どもの命を最優先することです。この価値観を共有する同僚たちと経験を積み、もっと多くの子どもを守れるようになりたいです。

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