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公益財団法人 日本ユニセフ協会
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公益財団法人日本ユニセフ協会

国際協力人材養成プログラム

海外インターン体験記

氏名 篠原 辰治
派遣先 バングラデシュ事務所
派遣期間 2018年9月〜2019年3月

2018年9月から5か月間、バングラデシュ事務所教育セクションでインターンとして主に3つの活動に関わらせて頂きました。

一つは地方初等教育計画の地方分権化です。バングラデシュでは初等教育の男子・女子への公平かつ平等なアクセスが飛躍的に改善される一方、質の高い教育システムの構築はまだ大きな課題となっています。初等教育の計画や管理の中央集権化が地方の教育格差・社会経済的成長の妨げにつながっており、バングラデシュ政府はユニセフのサポートの基、地方初等教育計画の実施強化を行う予定です。今後4つの地域でパイロット事業を行う予定ですが、私はそのガイドラインを読み込み、政府の担当官やコンサルタント、地方の教育担当官と現在の課題や改善すべき点などについて話し合いました。その後、文献や議論を通じて分かったことをまとめ、どのように今後進めるべきかスケジュールや仕組みを作成したり、ワークショップのプログラムやパワーポイントの作成をサポートしたりしました。

もう一つはロヒンギャ難民に対する支援です。私が任されたことは2017年夏に起きたロヒンギャ難民危機からこれまでユニセフが行った活動の文献をまとめることでした。ユニセフが行った活動について膨大な資料はあるものの、教育の活動について一つにまとめた資料はなかったからです。また、1~2週間現地(コックスバザール)に出張し、難民キャンプを訪問したり(モニタリング同行)、各パートナーから集まった予算をまとめる作業をしたり、モニタリングレポートのデータ分析・ドラフト作成を行ったりしました。

3つ目はダッカ市内の学校に行けない子どもたちに対して行っているプログラムへのアイディア提供です。ラーニングセンター(教室)では子どもの学年・年齢に問わず、能力に基づいて学ぶシステムを導入していました。実際に教室を訪問し、一緒に行っているパートナーズの熱意や教室で指導している先生方の質の高さに驚かされた一方、トレーニングやサポート面でまだまだ改善できる点もあることに気づきました。ICTを今後導入していくので、私はどのようにICTを導入できるのか、アイディアを提供するレポートをまとめました。

仕事で何かパフォーマンスを残すには(海外インターン派遣事業としての契約期間の)3ヵ月は非常に短く、インターンとして関わる以上仕事の制限を感じる部分が多々ありました。結果的に2カ月インターン期間を延長し、さらに深く業務について学ばせて頂きました。より長く関わったことで、同僚とさらに心地よく働け、ユニセフの業務についてもさらに詳しく学ぶことができ、国連機関を志す上でとても有意義な期間となりました。また、難民キャンプを実際に訪問できたこと、これまでの社会人経験で培った経験・知識が生きることを実感・確認できたことは非常に意味がありました。

インターンをサポートして頂きましたユニセフ協会様、また、受け入れて下さったバングラデシュ事務所の皆様に心より感謝申し上げます。学ばせて頂きました経験を基に、今後も開発業界で働いていけるように努力して参りたいと思います。

  • スーパーバイザーと一緒にフィールドへ。地方の教育担当官と教育計画についてディスカッションをし、プログラムを視察しました。スーパーバイザーと一緒にフィールドへ。地方の教育担当官と教育計画についてディスカッションをし、プログラムを視察しました。

  • 教育セクションの同僚と集合写真教育セクションの同僚と集合写真

  • ロヒンギャ難民キャンプ訪問時の写真。心から笑っていない子どもたちの表情がとても印象的でした。ロヒンギャ難民キャンプ訪問時の写真。
    心から笑っていない子どもたちの表情がとても印象的でした。

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