ユニセフ学習・資料・視聴覚ライブラリー

神戸市立吉田中学校 第51回生徒会執行部のみなさん
「You・優・友(ゆう ゆう ゆう)キャンペーン」〜ネパール大震災のためのユニセフ募金活動報告〜

2015年6月15〜19日(募金活動)、7月21日(お礼ビラ配り)

神戸市立吉田中学校は、全校生徒200名程の神戸市内でも小さい規模の学校です。そんな吉田中学校のいいところは、学年を超えて全校生徒で協力して取り組もうという団結力の強さです。小さい学校ではありますが、体育会や文化発表会などは非常に盛り上がります。生徒と教師の信頼関係だけでなく、保護者の方や地域の方からの暖かい見守りは、吉田中学校の自慢のひとつです。

第51期生徒会執行部はそんな吉田中学校の自慢を活かし、「みんなが参加できる生徒会活動」を意識ながら、創立50周年を迎えた昨年度末より活動してきました。
「You・優・友(ゆう ゆう ゆう)キャンペーン」という企画は、生徒会執行部以外の吉田中学校の生徒(吉中生)が気軽に参加できるボランティア活動として執行部立ち上げ直後より案を温めてきました。ユニセフ協会の募金活動を知り、記念すべき第1回目の「You・優・友キャンペーン」として企画を考えました。

ネパールのことや、地震の被害について理解をしてもらうために、生徒会新聞やお昼の放送を使って全校生徒に紹介をしたり、ポスターなどを作成・掲示をしました。また、全校朝集で校外募金(2日間)の協力をしてくれる生徒を募集しました。はじめは「全校生の中で10名くらいが自主的に参加してくれたらいいな」と話をしていたボランティア生徒は、予想をはるかに超えて、2日間で30名となりました。

6月15日から19日の日程で行った校内募金は、生徒会を中心に登校時間に正門で行いました。5日間で22,410円もの額を集めることができました。毎日の成果をお昼の放送で流すうちに、3日目に9,000円を超える額が集まったことを伝えたときには、クラスで拍手が起きました。

そして、6月18日と19日は、地域にある大きな会社の従業員の方々の帰宅時間に合わせて午後5時から6時までの1時間、駅前でボランティア生徒と共に活動しました。はじめはビラを受け取ってもらうことや、大きな声で呼びかけることが恥ずかしくて緊張もしましたが、時間が経つにつれて次第に慣れてきました。電車発車間際にも関わらず立ち止まって話を聞いてくださる方や、声をかけてくださる方の存在が励みとなり、募金終了間際には600枚ほどあったビラはすべてなくなり、9万円を超える支援をいただくことができました。

2日目は、1日目のお礼報告のビラを1000枚刷って募金活動を行いました。「昨日も募金したよ!」と声をかけてくださる方もいて、2日目は活動にさらに気合が入りました。1000枚のビラはすぐになくなり、終わってみると14万円を超える支援をいただくことができました。

毎日の募金活動の金額を学校の玄関ピロティで報告するうちに、全校生徒がボランティア活動に興味を持つようになりました。また、「支援をしてくれた地域の方にお礼が伝えられたらいいのに…」という声も上がってきました。そこで、生徒会執行部では、お礼報告のビラ配りを「You・優・友キャンペーン」の第2弾としてすることに決めました。予定していた日は台風接近により、終業式の日に活動延期となってしまいましたが、それでも、14名の一般生徒と共に生徒会執行部総勢23名の吉中生でお礼活動を実施することができました。

実施曜日が火曜日だったので休業日の会社もあり、6月の活動に協力してくださった方すべてにお礼の報告が出来たわけではありませんが、それでも約2000枚(内ユニセフのお礼用ビラ800枚)のビラはすべて配ることができました。また、「今日初めて出張で来たばかりなので6月に協力はしていないけど、すごいね!」と声をかけてくださる方もいて、とても励みになりました。

吉中生の熱い想いと地域の方々の暖かい支援のおかげで、ネパールの子どもたちの支援に関われたことをとても誇りに思います。これからも、この暖かい地域で様々な活動を通して成長していく吉中生でありたいと願っています。

募金活動チラシ
募金活動チラシ
公益財団法人 日本ユニセフ協会