世界のともだち

ユニセフ子ども物語

ヤハヤが栄養不良になったわけ

タンザニアに住むヤハヤは2歳になるのにまだろくに歩けません。元気もなく家族はとても心配していました。今日もお母さんはヤハヤが元気なるように、とうもろこしの粉を水でといて、たくさん食べさせます。けれども、ヤハヤのようすはどんどん悪くなるようでした。
ある日、村にやってきた栄養指導員がヤハヤのようすを見ておどろきました。
「ヤハヤは毎日何を食べているの?」
おかあさんはとうもろこしの粉を持ってきました。
「これだけなの?豆を食べさせたことは?」
実はとうもろこしの粉には大切なたんぱく質が含まれていなかったので、ヤハヤはたんぱく質が足りない重症の栄養不良になっていたのです。
「あした、村で栄養教室をひらくから、ぜひきてちょうだい。」
おかあさんは、栄養教室で子どもにはとうもろこしのほかに、豆や野菜が必要なことをはじめて知りました。それから、ヤハヤは栄養のバランスのとれた食事をとれるようになり、少しずつ元気になりました。

(ユニセフビデオ「ママ・チャクラ・ボラ」より)

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財団法人 日本ユニセフ協会