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ユニセフ学校募金 指定募金

ユニセフ学校募金は、通常募金のほかに、送り先の国を指定して募金することができる指定募金があります。過去のプロジェクトの報告は、以下をご覧ください。

ユニセフ募金について»

カンボジア 障がいのある子どもたちが受け入れられる社会を目指して

©G. Pirozzi/UNICEF/2015

※カンボジア指定募金は2018年12月をもって受付を終了いたしました。ご協力ありがとうございます。
カンボジア指定基金プロジェクトのご報告(PDF)»

カンボジアでは、50人に1人は何らかの障がいがあり、そのうちの10人に1人は14歳までの子どもたちです。生まれつきに障がいのある子どもたちもいれば、内戦の際に埋められた地雷や不発弾の爆発の被害などによって、障がいを負う子どもたちもいます。

カンボジアでは、障がいに対する社会の理解不足や、障がいのある人たちへの支援制度の不備などにより、障がいのある子どもたちは、障がいのない子どもたちと比べて、教育、医療、衛生など様々な面で基本的な社会サービスを十分に受けられない状況にあります。例えば、学校では、障がいのある子どもたちのための設備の欠如、障がいのある子どもたちを対象に授業を実施できる能力を備えた先生や、障がいのある子どもたちも利用できる教材の不足などにより、障がいのある子どもたちは、障がいのない子どもたちに比べて学校に通うのを途中で止めてしまう確率が2倍であることが明らかになっています。

©G. Pirozzi/UNICEF/2015

ユニセフは、カンボジアで障がいのある子どもたちが、障がいのない子どもたちと同じように社会で受け入れられ、本来備えている能力を十分に発揮できるよう、障がいのある子どもがいる家庭の特定や、障がいのある子どもたちも使用できる学習教材の開発、地域の開発計画や予算編成に障がいのある人たちが参加できるようにするために必要な地方当局の能力の向上などに取り組んでいます。

関連ニュース:カンボジア 障がいのある若者が制作 1分間のビデオで届けるメッセージ

 

ベトナム 少数民族の子どもたちに教育の支援を

©UNICEF

ベトナム指定募金プロジェクトのご報告»

ベトナムは1986年に導入されたドイ・モイ政策(経済開放政策)後、急速な経済成長を遂げ、子どもたちの状況も順調に前進しているように見えます。しかし、国全体の平均を見ると、98%の子どもが小学校に入学し、そのほとんどが初等教育を修了できている一方で、53ある少数民族の子どもたちだけの平均を見ると、小学校を卒業できる割合は、60%台にまで下がるという報告もあります。

ユニセフは、山間部など、学校へのアクセスが悪い地域では、子どもたちが平日寝泊りできる半寄宿制の学校を設置しています。また、ベトナム語と少数民族固有の言語の両方で書いてあるバイリンガル(2言語)の教科書をつくったり、2つの言語で教えることのできる先生を育成するなど、少数民族の子どもたちの教育の状況の改善につとめています。

【ベトナム指定募金参考教材】ベトナム・ディエンビエンの子どもたちを視聴する

 

モンゴル 「子どもにやさしい"まち"」をつくろう

©UNICEF/MGLA2007-00452/Holmes

モンゴル指定募金プロジェクトのご報告»

急速な経済発展や地方分権化が進むモンゴルでは、都市に人口が集中し、衛生や教育システムの普及が追い付いていません。また、寒害で家畜を失った遊牧民も多く都市に移り住み、ゲルエリアと呼ばれるスラムで生活しています。衛生的でなく、教育も受けづらいこうした環境で育った子どもたちは大人になってからも貧困から脱しにくく、世代を超えて負のスパイラルに陥ってしまいます。

ユニセフは、各地域自治体や人々が、自分たちの力で地域を変えていくことができるよう、地域の問題点を調べるマッピングツールを作ったり、地域住民のための研修を行っています。住民たちは、研修で収入を増やす方法や、自治体から公共事業のための助成金を得る方法を習うことができ、地域の自立に大きく貢献しています。研修を受けた地域住民によって、子どもたちのためのあそび場なども作られました。

©UNICEF

さらに、ユニセフは地域のリーダーやソーシャルワーカーの育成にも力を入れています。研修では子どもの発育に関する知識から非常事態にどう対応するかまで幅広い内容を扱っています。研修を修了したソーシャルワーカーたちによって多くの家庭が支えられています。

財団法人 日本ユニセフ協会