世界のともだち

スタディツアー視察報告

モンゴル  スタディツアー報告  (2008年7月20日〜26日実施)

3. ゲル地区
ゲル地区の風景

ウランバートルの東の郊外にあるバヤンズルフ地区、西の郊外にあるバヤンゴル地区、いずれもゲル地区と呼ばれ、小高い丘にテント状のゲルが麓から頂上まで点々と連なっています。

バヤンズルフ地区は、24ホロ(小地区)からなり、住民は約1万人。母子家庭、父子家庭はそれぞれ500世帯あまり。幼児の半数が幼稚園に通っていません。

ゲル地区の住まい

1軒1軒は、塀で仕切られています。道は急勾配で、丘の上までまっすぐに伸びていました。ここに居住しているのは、放牧を放棄せざるを得なくなった遊牧民です。職は、材木を扱う仕事などとのことですが、収入は少なく貧しい生活を余儀なくされています。電線が引かれた家はちらほら。水は簡易給水施設(ウォーターキオスク)に買いに行かなければなりません。しかし、子どもたちは屈託がなく、はにかみながらも見せる笑顔が印象的でした。私たちが訪問した第22ホロには、ユニセフの資金援助を受けて完成した警察、病院を併設するホロ庁舎がありました。月に4回、生活改善を目的とする住民への研修が行われています。住民の目下の問題は、水と学校。

今後、学校、子どもの遊び場、高齢者の集会所などが造られる予定です。

ゲル地区の子ども
ゲル地区の少年 表情は明るい
夫婦と祖母、
子ども8人の大家族

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日本ユニセフ協会