世界のともだち

スタディツアー視察報告

モンゴル  スタディツアー報告  (2008年7月20日〜26日実施)

4. 水と衛生

ゲル地区のような都市の郊外では、水源がなく、以前は5〜6kmの距離を歩いて川などに水を汲みに行っていました。近年は、ユニセフや国際支援団体などにより、ゲル地区に簡易給水施設(ウォーターキオスク)が造られ、住民への水供給を担っています。バヤンズルフ地区では、今年ユニセフとJICAの共同出資により簡易給水施設が造られました。この簡易給水施設の設置により、住居から1km以内で水を得られるようになりました。8.5トンのタンクに、日に5トンを4回補給する活用のされかたで、約3000人の生活を支えています。水は、1リットル1トゥグルク(約0.1円)で売られています。

水を運ぶ子どもたち

ウランバートルから約140km東に位置するバガヌール第4ホロには2つの簡易給水施設があり、目下3つ目を建設中。建物はユニセフが造りましたが、運営は地区の役所に任されています。タンクの大きさは6トンで、600ほどの家庭が利用しています。定期的に水質検査も行われています。

水を買いに来るのは子どもの仕事で、ポリタンクや金属性容器を手に、あるいはキャリアーに乗せた小学生くらいの子どもたちをおおぜい見かけました。子どもたちにとって水運びは、日常生活の一部になっているようです。

水はホースで容器に入れる
ポリタンクを手に
順番を待つ子ども
窓口から水の代金を払う
 

トイレ

モデルトイレ

地方におけるトイレの普及率は、良くありません。また、かつて遊牧民だった人々にトイレの概念はなく、「トイレを造り、きれいに使う。」ということを浸透させるのは容易ではないようです。遊牧民が居住するゲルの内部には、トイレなるものはありません。

ユニセフでは、換気のための煙突があり、ハエの侵入を防ぐ網がついた窓があるトイレを推奨するとともに、モデルトイレを設置し、普及に努めています。バヤンズルフ地区では、ユニセフが造ったモデルトイレが10箇所に設置されています。バガヌールでは、モデルトイレと言ってもよいほどのトイレがきれいに使用されていない様子に、衛生概念の浸透はこれからという感じがしました。ここでは、敷地内に新しいトイレを造りつつあるところでしたが、2m×3mほどの穴を掘っていました。

庭に造られたトイレ
トイレの内部
新しいトイレ造りの穴掘り作業
 

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日本ユニセフ協会