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公益財団法人日本ユニセフ協会
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ユニセフの主な活動分野|栄養
ユニセフの主な活動分野
栄養

栄養

© UNICEF/UN0471308/Taxta
栄養治療食を食べる女の子(ソマリア)

良い栄養は、子どもの生存と発達の基礎となります。栄養状態の良い子どもたちは、健やかに成長し、学んだり、遊んだり、地域社会に参加したりできます。また、病気などで危機的状況に陥っても、回復する力を持っています。

けれども、多くの子どもたちが必要な栄養を摂取できていません。こうした状況は、最も貧しく、最も困難な状況に置かれた子どもたちの間で特に顕著にみられます。

栄養不良の子どもは健康に育つことができないだけでなく、感染症にかかりやすくなり、命さえ落とすことがあります。また、栄養不良がもたらす知能や身体の発達の遅れは、成長した後もずっと子どもたちの人生を脅かし続けます。そのため、栄養分野への投資は重要な開発優先事項とみなされています。

すべての人に健康と福祉を

SDGs 2.12030年までに、飢餓を撲滅し、すべての人々、特に貧困層及び幼児を含む脆弱な立場にある人々が一年中安全かつ栄養のある食料を十分得られるようにする。
SDGs 2.25歳未満の子どもの発育阻害や消耗性疾患について国際的に合意されたターゲットを2025年までに達成するなど、2030年までにあらゆる形態の栄養不良を解消し、若年女子、妊婦・授乳婦及び高齢者の栄養ニーズへの対処を行う。

ユニセフの活動

子どもの栄養不良を予防するため、ユニセフは、栄養価と安全性が高い食事を、子どもと女性が手頃な価格で持続的に入手できるようにする活動を行っています。また、子どもたちが良い栄養状態を保てるよう、質の高い栄養支援だけでなく、保健ケア、安全な水の提供、衛生的な環境の支援など、包括的に支援を提供しています。

そうした予防に重点を置くとともに、ユニセフは、栄養不良に陥っている子どもを早期に特定し、必要な治療とケアを提供しています。栄養状態が回復するまで、入院または通院治療で注意深く見守り、その後も定期的に発育チェックを行うなど、長期的な支援で子どもたちの命と健康を守ります。

主要データ

  • 世界の5歳未満児のうち、栄養不良に陥っている子どもたちの数(2022年時点)
    • 1億4,800万人が発育阻害、世界の5歳未満児人口の22.3%(1990年時点では2億5,500万人)
    • 4,500万人以上が消耗症、世界の5歳未満児人口の6.8%
    • 3,700万人以上が過体重、世界の5歳未満児人口の5.6%(1990年時点では3,100万人)
出典:

(2024年2月更新)

子どもの栄養に関する用語
  • 栄養不良:健康に育つためのバランスのとれた栄養が摂取できていない状態を示し、発育阻害、消耗症、低体重、過体重などの形態があります。栄養不良の子どもの中には、複数の形態を示すケースもあります。
  • 発育阻害(スタンティング):日常的に栄養を十分に取れずに慢性栄養不良に陥り、年齢相応の身長まで成長しない状態です。発育阻害の子どもたちは、年齢に対し低身長で、脳の認知能力を十分に発達させることができません。そのことが学齢期の学びや、おとなになってからの労働にも影響を及ぼし、将来的に社会に貢献することも難しくなります。
  • 消耗症:急性あるいは重度の栄養不足から生じる状態で、十分なカロリーを摂取できておらず、差し迫った死のリスクに直面します。消耗症の子どもたちはひどく痩せ、免疫系が弱っており、緊急の治療ケアを要します。
  • 過体重:摂取カロリーに対して消費カロリーが少なすぎる結果として生じ、その後の人生で「非感染性疾患(NCD)」を患うリスクが増加します。世界の食料システムが変化し、脂質、糖類、塩分が多く含まれた加工食品の消費が増えるにつれて、世界のあらゆる地域、特に中所得国の国々で過体重の子どもが増加しています。
  • 隠れ飢餓:必須ビタミンやその他の微量栄養素が不足した状態で、目に見えにくい形態の栄養不良の一つです。微量栄養素の欠乏は、成長を遅らせ、免疫系を弱め、脳の発達を損ないます。
  • 食生活の多様性:1日のうちに多様な食品群を消費することを指します。最低限の食事多様性とは、幼児が次の8つの食品群のうち、少なくとも5つの食品群を摂取することです。8つの食品群とは、①母乳 ②穀類、根菜類、塊茎 ③豆類、ナッツ類、種子類 ④乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ) ⑤肉類(肉、魚、鶏肉、レバーや内臓肉) ⑥卵 ⑦ビタミンAの豊富な果物や野菜(にんじん、マンゴー、濃い緑の葉野菜、かぼちゃ、オレンジさつまいも)⑧その他の果物、野菜です。

南スーダン

アネイくんのストーリー

2週間前、栄養不良で体重がわずか5.5kgしかなかったアネイくん。母親に連れられて、ユニセフが支援する栄養クリニックにやって来ました。「状態が良くなるまでの3日間は、鼻からミルクを飲ませました」と母親は話します。

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困難な状況にある子どもたちが、生まれ持った権利を守られ、平和に健やかに成長できることを目指して活動するユニセフ。

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※最も支援が必要な子どもたちを支え、ユニセフの様々な活動に役立てられています。

特集

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