健全な発達のためのスポーツ
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すべての子どもたちは、「教育を受ける権利」と同様、「遊ぶ権利」を持っています。そして「遊び」や「スポーツ」は、「教育」と同じくらい、子どもたちの人生に大きな影響力を持っています。子どもたちはスポーツを通じて社会的な価値を知り、社会性を身につけます。他人と力を合わせる事、自分を信じ律すること、ルールを守ること、他人の価値を認め信頼すること。スポーツは、子どもたちの身体を鍛え、心を育てます。
スポーツはまた、特に途上国の「ユニセフの現場」では、特に女の子に特別な意味や機会を提供してくれる手段でもあります。家事や慣習など、様々な理由から教育の場を追われてしまった女の子たちに、サッカーなどのスポーツの機会を提供することにより、彼女たちとコミュニティーとの間に新たな「接点」が生まれるのです。こうした接点・機会を通じ、ユニセフは、社会から疎外されている女の子たちに、学校外教育(ノンフォーマルエデュケーション)や保健衛生の知識など、生きるために、そして子どもたちを育てるために必要な基本的な知識を学ぶ機会を提供しています。
子どもの権利とスポーツの原則
子どもの心身の成長を促す大きな力がある遊びやスポーツ。世界で最も多くの国が批准する条約の一つである『子どもの権利条約』も、国や民族、性別、障がいの有無に関わらず、すべての子どもに、遊び、レクリエーションや休息の権利を認めています。
しかしながら、世界各地で、暴力的な指導や子どもの心身の発達に配慮しない過度なトレーニングなど、スポーツが子どもに負の影響を与えるような問題が生じていることも明らかになってきています。
ユニセフ(国連児童基金)と公益財団法人 日本ユニセフ協会は、2018年11月20日、スポーツと子どもの課題に特化したユニセフとして初めての文書、『子どもの権利とスポーツの原則』(Children’s Rights in Sport Principles)を発表しました。
国内外の専門家の協力を得て作成した本原則は、国際スポーツイベントの開催を控えスポーツに対する関心が高まる中、スポーツが真に子どもの健全な成長を支え子どもの権利促進に寄与する社会となるよう、スポーツ団体、指導者、企業、学校、家庭を含め、スポーツに関わるすべての関係者のための行動指針を示します。
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過去のキャンペーン
バングラデシュ
ルマさん(15歳)のストーリー
サッカー場で、灼熱のピッチの上を裸足で走り回るロヒンギャ難民のルマさん。「ここは素晴らしい場所です。どうすれば共に暮らせるのか、どうすれば友達になれるのかを教えてくれます」。
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