HIV/エイズ
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2023年時点、世界で HIVとともに生きる推定3,990万人のうち、140万人が 0~14歳でした。世界中で、HIV/エイズの治療ケアや感染予防に関する研究・取り組みが進むなか、エイズ関連死の年間死亡数は2004年の200万人をピークに、2023年時点で63万人にまで減少するなど、成果が見られています。
HIV母子感染を予防する取り組みの強化により、2010年以降、0~9歳の子どもの新規HIV感染者数も約58パーセント減少し、2022年の感染者数は約13万人まで減少しました。他方で、10~19歳の新規HIV感染者数の減少率は約47パーセントと、より緩やかになっています。この課題に取り組むため、学校やコミュニティで、HIV/エイズに対する正しい知識や有効な予防方法を伝える啓発活動などが行われています。
ユニセフが目指すのは、「エイズのない世代」の実現。「エイズのない世代」とは、HIVに感染せずに誕生し、感染しないまま20歳を迎える世代のことです。その実現のため、ユニセフはパートナーとともに、すべての子どもたちをHIV/エイズの脅威から守るために、世界各地で取り組んでいます。
- SDGs 3.32030年までに、エイズ、結核、マラリア及び顧みられない熱帯病といった伝染病を根絶するとともに肝炎、水系感染症及びその他の感染症に対処する。
12月1日は世界エイズデー
世界エイズデー(World AIDS Day)は、1988年、WHO(世界保健機関)によって、エイズの予防・啓発活動のため、世界が一体となって取り組くむことを目的に、制定されました。12月1日を中心に、世界各国でエイズに関する啓発活動が行われています。
12月1日は「世界エイズデー」:毎週1,900人の10代女性が感染(2023年12月1日) >>
主要データ
1. エイズに関する推定値
- HIVと共に生きる人は世界全体で推定3,990万人(2023年時点)
- 新たにHIVに感染した人は推定130万人(2023年時点)
- エイズ関連死者数は推定63万人(2023年時点)
- 抗レトロウィルス薬治療を受けた人は推定3,070万人(2023年時点)
出典:
2. 子どもや若者に関連する推定値
- HIVと共に生きる子ども(0歳〜14歳)は140万人(2023年時点)
- 新たにHIVに感染した子ども(0歳〜14歳)は推定12万人(2023年時点)。つまり、毎日約330人が新規で感染していることになる。
母子感染の予防
- ユニセフは、HIVとともに生きる女性の間で、配偶者や子どもをHIVから守ることができる抗レトロウィルス薬治療を、普及させている。2000年以降、約200万人の子どもたちが新たなにHIVに感染することなく守られた
- 2023年、HIVと共に生きる妊婦の84%が抗レトロウィルス薬治療を受けることができた
- HIVと共に生きる母親が適切な治療を受けなければ、生まれる子どもがHIVに感染する割合は15-45%。胎内にいる時5-10%、出産時10-20%、授乳中5-20%の割合で感染する
子ども・若者に対するエイズ予防・治療の普及が課題
- 2023年、HIVと共に生きる0歳〜14歳の子ども140万人のうち、抗レトロウイルス薬治療を受けたのは57%。15歳以上は77%。
出典:
(2024年12月更新)
ウズベキスタン
アズィマさん(16歳)のストーリー
「私はいずれ死ぬのだということを信じていました。ですがユニセフが支援するHIVデイケアセンターに通い、もう孤独の中でHIVと闘うことはなくなりました。」
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困難な状況にある子どもたちが、生まれ持った権利を守られ、平和に健やかに成長できることを目指して活動するユニセフ。
その活動は皆さまのご支援によって支えられています。
※最も支援が必要な子どもたちを支え、ユニセフの様々な活動に役立てられています。
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