テントの学校
緊急事態発生後、子どもたちがいち早く再び学校に通うことができるよう、ユニセフはテントの仮設学校の設置を行っています。写真は南スーダンの紛争で避難している子どもたちのために、設置したテントの学校。
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© UNICEF/UN043607/Khuzaie
紛争によって破壊された学校の教室
(イラク・ファルージャ)
紛争や自然災害などの緊急事態が発生したとき、子どもは最も影響を受けやすい存在です。そして、子どもたちへの教育は、緊急時だけでなく、復興に向けた社会のなかでも、後回しにされがちです。
教育は、衣食住と同様、子どもの基本的な権利です。緊急時の不安定な日々の中で、学校へ通うことは、子どもたちが日常を取り戻すための手助けになります。
ユニセフは被害を受けた校舎の修繕や臨時の学習スペースを設け、教科書やノート、文具などを含む教育キットを提供し、緊急時でも子どもたちが教育を受けられるように支援しています。また、子どもたちの心のケアの一環として、安全に遊べる場所を提供し、スポーツや遊びを可能にするレクレーションキットの配布、カウンセラーの派遣も実施しています。
紛争や災害などの緊急事態は子どもたちの生活を一変させ、心身の健康や発達・成長にさまざまな影響をもたらし、時には心に大きな傷をあたえます。そのような緊急事態下に、教育がもたらす効果は多岐にわたります。
ユニセフは緊急事態下で避難民施設などにいち早く「子どもにやさしい空間」を設置しています。緊急時、子どもたちは恐怖や喪失の体験、危険な状態からの避難、避難先での不自由な生活など、多くの困難に直面します。「子どもにやさしい空間」とは、子どもたちが安全に安心して過ごすことのできる学びや遊びの場です。子どもが子どもらしくいられることは、心身の健全な成長にとって重要であり、学校や遊びの場などの「日常」を提供することは、食糧や飲料水、医薬品の支援と同様に大切です。
(2019年11月更新)
イエメン
アフメドさん(12歳)のストーリー
紛争により、避難生活を送るアフメドさんは、爆撃で破壊された学校に通っています。「教室に、また爆弾が降ってくるかもしれなくて、学校に行くことが怖かったです」。
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困難な状況にある子どもたちが、生まれ持った権利を守られ、平和に健やかに成長できることを目指して活動するユニセフ。
その活動は皆さまのご支援によって支えられています。
※最も支援が必要な子どもたちを支え、ユニセフの様々な活動に役立てられています。
テントの学校
緊急事態発生後、子どもたちがいち早く再び学校に通うことができるよう、ユニセフはテントの仮設学校の設置を行っています。写真は南スーダンの紛争で避難している子どもたちのために、設置したテントの学校。
学用品の配布
緊急事態で持ち物を失った子どもたちも再び学ぶことができるよう、ノートやペンなどの文具が入った通学用かばんを提供しています。写真はシリアで行われた「学校に戻ろうキャンペーン」で配布された学用品の中身を見る、小学校1年生の男の子。
子どもにやさしい空間
フィリピン台風による甚大な被害が出たタクロバンに設置された「子どもにやさしい空間」のでお絵かきをする子どもたち。心のケアやレクレーション活動を実施。