世界のともだち

スタディツアー視察報告

モンゴル  スタディツアー報告  (2010年7月25日〜8月1日実施)

2. ユニセフモンゴル事務所での事業説明

今回視察の主眼となったのは、CBSS〈統合基礎社会サービス〉プログラムで、「教育」「母子保健」「水」などを有機的に連携させ、数県で実施されています。

モンゴルを取り巻く現状としては、

  • 小学校入学率は過去10年間、男女とも90%以上に達成しているが、「教育の質」が良いというわけではない。学校設備や教員育成にまだ支援が必要とされる。
  • 水へのアクセスは農村部で深刻な問題である。都市部では90%であるのに対し、農村部では48%しか安全な水を確保できていない。
  • 2010年の雪害は甚大な被害をもたらしユニセフは緊急支援を行った。21県中15県が影響を受け780万頭の家畜が失われた。農村部や遊牧民は大きな経済的打撃を受けた。
  • 農村部からウランバートル市への人口流入の要因は、「職がない」「都市文化への憧れ」「自然災害で農村地域に居住不可能となった」、ことがあげられる。過去10年でウランバートルの人口の70%が農村部出身になったという統計がある。
  • ストリートチルドレンの現状については、ウランバートルに約100人いる。ユニセフと厚生省は予防接種を推進し、また警察は「保護センター」で児童保護を行っている。各自治体には「保護担当官」を置いている。また、ホームレス家庭へのサポート(子どもの出生届けの提出)やシェルターの提供も行っている。

などが上げられます。経済は順調に成長を遂げていますが、貧困率は依然高いままであり、経済成長の恩恵が社会的弱者に行きわたっていないということもありました。

ユニセフの活動について説明を受ける
モンゴル事務所副所長の説明

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日本ユニセフ協会