世界のともだち

スタディツアー視察報告

モンゴル  スタディツアー報告  (2010年7月25日〜8月1日実施)

3. ウランバートル郊外バヤンズルフ地区(ゲル地区)

ウランバートルの東に位置するバヤンズルフ地区は、ゲル地区の一つです。ゲル地区とは、雪害などで家畜を失い、生計を立てられなくなった遊牧民たちが職を求めてウランバートルに移り、郊外に次々とゲルを建てて形成された地区のことを表します。現在、ウランバートル市の人口110万人のうち、50%強がゲル地区の住民です。CBSSプログラム対象地域であるバヤンズルフ地区は全部で24のホロ(村)があり、視察で訪れた第24ホロは、約1万人が住んでいます。第24ホロの問題は、水の確保・トイレや下水設備などの衛生の問題と貧困家庭の通学が挙げられます。

さらに、ホロ事務所に住民登録していない家庭の子どもは、病院に行けなかったり、ワクチン接種ができなかったりするだけでなく、幼稚園や学校に行けないため、ホロ長と住民の架け橋となるヘスクリーダー(地域の状況をよく知るボランティア)が登録を呼びかけています。ユニセフは、政府、ホロ長、ヘスクリーダーとも連携してCBSSプログラムを進めています。

丘から見るゲル地区
ゲルとその横に作られた家
ゲル地区の向こうに見える
ウランバートル市内
山の斜面に見えるゲル地区

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日本ユニセフ協会