世界のともだち

スタディツアー視察報告

モンゴル  スタディツアー報告  (2010年7月25日〜8月1日実施)

4. バガヌール地区のCBSS(統合基礎社会サービス)について

バガヌールは、ウランバートル市中心部より東方130kmに位置し、ウランバートル市にある9つの地区の一つです。人口は、2万6千人、1980年にこの地区が誕生してから30年目を迎えました。地区では、石炭が多く採掘され火力発電によって、ウランバートル市の電力の70%を担っています。

この町でのCBSSプログラムは、HIV/エイズ、性病感染、母子に関しての健康や学校就学前の教育の充実など親への意識改革が行われています。また、インフラ面では、道路、衛生的なトイレ、ゴミ処理、各家庭への電気の整備などを行っています。また、家庭教育評価を行うなど2002年にスタートしてから少しずつ問題点が改善されてきています。2003年は飲み水の提供が一番の課題でしたが、2009年は「家庭菜園がほしい」ということが一番の課題にあげられ、徐々に市民の意識が変わってきていることがうかがえます。

しかし、このプログラムを実施していく上での問題点として、①官庁と市民間でプログラム理解のギャップがある。②財政が厳しく予算が足りない、ことも挙げられます。

バガヌール地区政府事務所
CBSSの説明を受ける

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日本ユニセフ協会