南スーダン:戦いのために連れさられる子どもたちが増加2015年2月28日
最近、南スーダンでは、村や学校から何十人もの子どもたちが連れさられ、子ども兵士としてむりやり働かされるケースが連続で起きています。ユニセフは、2月中旬に起きた数回の連れ去り事件は、政府の軍であるSPLA軍に協力している武装(ぶそう)グループの兵士たちがおこしたと考えています。 ユニセフとSPLA(政府軍)の話し合いの結果、子どもたちがむりやり働かされていることや、連れさられた子どもたちの多くはメルートという地域に送られていたことが分かりました。また、多くの子どもたちが、ワウ・シルクというまちの近くとメルートの訓練(くんれん)キャンプで目撃されています。なかには、12歳くらいのおさない子どもたちもいて、制服は着ていなかったものの、銃(じゅう)を持っていたそうです。SPLA軍は、自分たちが子どもたちを連れさった武装グループのリーダーを支配(しはい)しているわけではない、と話しています。 ユニセフ南スーダン事務所のヴェイチ代表は、この子どもたちが、カカという地域での戦いに連れて行かれる可能性があるようだ、と述べています。 「私たちは、子どもたちが教室から戦いの最前線(さいぜんせん)に連れていかれることをおそれています。これらの子どもたちが学校にもどって家族と一緒に過ごせるように、今すぐの行動をジョンソン・オロニ(武装グループのリーダー)にもとめています」(ヴェイチ代表) また、ユニセフは、南スーダン政府にも、子どもたちを解放(かいほう)するために、政府の力を使うように説得(せっとく)しています。 ■このニュースのくわしい内容は |