タイ:山間部の子どもたちにも、ワゴン図書館で本をお届け!2015年12月8日タイ発
車のクラクションの音が聞こえると、アピシットくんやたくさんの子どもたちは、ワクワクしながら、校庭へとかけだしました。今日はとくべつな日。1200さつ以上もの本を、大きな車にのせて、移動図書館(いどうとしょかん)が、アピシットくんの学校へとやってきました。 「移動図書館が学校に来てくれて、とてもうれしいです。」と小学校3年生のアピシットくんは話します。「本を読むのはすきだけど、家には本が1さつしかありません。」 アピシットくんだけでなく、タイのまずしい地域でくらすほとんどの家庭では、本を買うお金はほとんどないのです。 そこで、ユニセフは、タイのメーホンソーン県や、会社と協力(きょうりょく)して、移動図書館をはじめました。 移動図書館は、まがりくねった山道をはしり、山をこえて、森のおくにある村で暮らしている、たくさんの子どもたちに、本をとどけに行きます。学校にとうちゃくすると、だいたい一週間のあいだ、学校にとどまります。移動図書館がいるあいだ、子どもたちはすきな本をかりて家に持ってかえり、かぞくといっしょに読むことができるのです。 アピシットくんは将来、けいさつかんになるのが夢です。「たくさん本を読みたいです。本を読むと、かしこくなれるからね。」とアピシットくんは話します。 <抄訳:臼井遥比(明治学院大学)> ■このニュースの詳しい内容は |