【2016年3月24日 東京発】
2016年3月7日、ユニセフ(国連児童基金)はアグネス・チャンさんをユニセフ・アジア親善大使に任命。その任命状署名式が3月24日、ユニセフハウス(東京)にて執り行われました。
©日本ユニセフ協会 |
ユニセフ・アジア親善大使の任命状は、ユニセフ・東アジア太平洋地域事務所代表のダニエル・トゥールの代理として、日本ユニセフ協会副会長の東郷良尚(とうごう・よしひさ)が読み上げた後、アグネス大使に手渡されました。
また東郷副会長はアグネス大使に、1998年から日本ユニセフ協会大使として活動してくださった謝辞も併せて述べました。
任命状へ署名をしたアグネス大使は、「ユニセフ・アジア親善大使へ任命いただき、大変光栄です。1998年に日本ユニセフ協会大使に就任してから18年が経ちました。19の国と地域を訪ねて、多くの子どもたちが置かれている状況を見てきました。現場に行けばいくほど、子どもたちを守りたい気持ちが増しました」と、これまでの活動を振り返り、述べました。
アグネス大使は、日本ユニセフ協会大使としての活動を通して、ユニセフの緊急支援や開発支援のことを学び、アドボカシー活動に携わってきた経験から、「子どもの生存する権利、守られるべき権利、参加する権利が守られていないから、子どもたちがとても苦しんでいる」ことを感じたと言います。
©日本ユニセフ協会 |
そして、アジア親善大使に就任したことについて、「大変な責任なので、一生懸命がんばりたいと思います。任務は広がりましたが、子どもたちの幸せを願い、あらゆる活動を通して子どもたちが元気に育つことを支援していくということは同じです」と語ったアグネス大使は、「アジア親善大使の役割として、アジアの子どもたちの状況を世界に発信するとともに、世界の子どもたちの状況をアジアの人々に伝えることで、支援の輪を広げていきたい。みなさんと一緒に、子どもたちの幸せ、子どもたちの権利を守っていきたい」と決意を新たにしました。
また任命式には、ユニセフ東京事務所の平林国彦(ひらばやし・くにひこ)代表も駆け付け、祝辞とともにアジア親善大使への期待を述べました。
平林代表は、アジアは都市化や環境破壊、貧富の格差などの問題を抱えており、それらに対処しなければ、子どもたちだけでなくその子孫にも影響がおよぶと指摘しました。また、今の子どもたちに適切に対処することによって、アジアの子どもたちが他の国々や地域の人々を助けるようになる、とアジア地域の重要性を強調し、「任命状は、書類としての重量は軽かったかと思いますが、責任は非常に重いです。しかし、アグネス大使ひとりに任せるのではなく、わたしたちも共に活動していきたい」と述べました。
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アグネス大使は、就任署名式の後、アジア親善大使としての初仕事となったフィジー・サイクロン被災地訪問の報告を行いました。報告会の様子はこちらでご覧いただけます。
*ユニセフ・アジア親善大使-UNICEF Regional Ambassador for East Asia and the Pacific Region
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