【2017年9月29日 コックス・バザール(バングラデシュ)発】
ユニセフ(国連児童基金)は本日、ミャンマーから隣国バングラデシュに逃れてきたロヒンギャの子どもたちのために、1,300カ所の学習センターの設置を計画していると発表しました。
© UNICEF/UN0126283/Brown |
ユニセフは現在、ロヒンギャ難民の人々が暮らすコックス・バザールの難民キャンプや仮設居住地で182カ所の学習センターを運営しており、1万5,000人の子どもが入学しています。この計画では、学習センターの数を1,500カ所に増やし、来年にかけて20万人の子どもに教育支援を届ける予定です。
「この危機によって非常に辛い経験をした子どもたちが、安全な養育環境の整った中で学べるようにすることは、きわめて重要です」とユニセフ・バングラデシュ事務所代表のエドゥアルド・ベイグベデル(Edouard Beigbeder)は述べました。「いま非常に求められている日常の感覚を取り戻すことだけでなく、その結果、希望ある未来を築くことができるようになることが大切なのです」
学習センターでは、4歳から6歳までの子どもたちへの就学前教育、6歳から14歳の子どもたちへの非公式基礎教育を提供しています。どのセンターも1日を3つの時間帯に分けたシフト制で、1回に35人が学びます。
子どもたちは学習センターで、英語、数学、国語、科学、芸術、歌などの授業を受けます。また、心理社会的カウンセリングを受けたり、衛生習慣や生活に必要なスキルについても学びます。子どもたちは、本、ペン、色鉛筆、通学バッグ、その他の学用品の支援を受けています。
8月25日以来、ミャンマーを逃れコックス・バザールに流入したロヒンギャ難民の子どもたちは、25万人以上にのぼります。
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危機下にあるロヒンギャ難民の子どもたちと家族に、人道支援を届けるユニセフの活動を支えるため、日本ユニセフ協会は『ロヒンギャ難民緊急募金』を受け付けています。
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