2021年10月20日神奈川発
神奈川県ユニセフ協会は、相模原市の小学校6年生が途上国の12歳を思い作詞した合唱曲をもとに合唱曲の動画を制作しました。
歌えなかった合唱曲~きっかけはユニセフ出前学習会
2020年秋、相模原市立谷口台小学校でユニセフの出前授業を受けた6年生が「世界の12歳」について感じたことをもとに、1篇の詩を作りました。その詩に教諭が曲をつけ、合唱曲「The Message from 12Years old」~12歳からのメッセージが生まれました。児童らは、途上国の子どもたちを思うこの歌を「世界に発信したい」と願っていましたが、新型コロナウイルス感染防止のため合唱することができず、小学校を巣立っていきました。
児童らの思いを受け継ぎ、県協会大学生ボランティアが歌う
これを知った神奈川県ユニセフ協会のユースボランティアUNICeeds(ユニシーズ)の音大生らが「12歳の気づきを世界に広げる手伝いをしたい」と、合唱曲を動画として公開することを目指して練習を開始。その後、歌詞に共感した協力者が次々と集まり、2021年7月、大学生たちが歌う合唱曲を収録・撮影しました。
大学生らも、コロナ禍に翻弄された当事者として「歌で伝える意味」を探し求めながら、活動を行いました。
【協力者コメント】
・争いや、生きていけないほどの貧困は無くさないといけない、という想いがあります。「かわいそう」という他人事の気持ではなくて、自分たちにできることをやっていかないといけない、と思いました。(作詞:田神咲音さん(12))
・学年のみんなで総合の授業に取り組んで、一緒に考え、意見を交わし様々な学びがありました。その過程があったからこそ生まれたのがこの合唱曲だと思っています。ぜひ多くの方に見ていただき、子どもたちのメッセージを受け取ってもらえればと思います。(作曲:松元博一先生)
・世界に発信したいという田神さんの希望を継ぎ、12歳の気づきを世界に広める手伝いをしたいと思いました。世界の子どもだけでなく日本の、今悩んでいる子どもたちにも届いてほしいなと思って歌いました。(神奈川県ユニセフ協会ユースボランティアUNICeeds:仙石珠希さん(19))
・この歌を聞いたときに自分の身の回りで出来る小さなことやほんの少しだけ人のことを思いやれる「やさしい気持ちになれる」きっかけになれれば嬉しいです。(映像監督:小宮裕治さん)
神奈川県ユニセフ協会ホームページでは、大学生ボランティアのインタビュー動画や楽譜・音源を掲載しています。ぜひご覧ください。