2024年3月5日サヌア(イエメン)/東京発
3月26日でイエメンの紛争激化から9年を迎えるにあたり、ユニセフ(国連児童基金)イエメン事務所は、邦人広報官へのインタビューの受け付け、およびオンライン記者ブリーフィング(英語)を行います。以下のご案内を、文末の「イエメンの最新状況まとめ」と合わせてご覧ください。
中東の最貧国の一つであるイエメンで2015年に激化した紛争は、現在まで続いています。この長期化した紛争に加え、経済危機、貧困、多数の避難民が発生している状況、広範に及ぶ民間インフラの損傷、そして基本的社会サービスの崩壊により、980万人の子どもを含む、人口の半数超にあたる1,820万人が命を守るための人道支援を必要としています。さらに最近の中東地域一帯の不安定化、および紅海やイエメンにおける軍事行動の激化が、ただでさえ脆弱な立場にある同国の子どもたちの行く末に、新たなリスクと複雑さを加えています。
報道関係の皆さまにおかれましては、ぜひインタビューおよびオンライン記者ブリーフィングへのご参加を検討いただきたく、ご案内申し上げます。
日本人職員インタビュー
ユニセフ・イエメン事務所の広報・アドボカシー責任者、飯塚恵(いいづか・めぐみ)へのご取材を随時、受け付けています。
【プロフィール】
早稲田大学国際教養学部卒業後、報道機関で英文記者などとして勤務。ロンドン大学高等研究院で難民保護・強制移住の修士号取得。2019年にジュニアプロフェッショナルオフィサー(JPO プログラム・広報)としてトルコ・イスタンブールのUNWOMEN欧州・中央アジア地域事務所で広報やシリア難民女性の支援に従事。国連WFP日本事務所広報官を経て、2023年より現職。
【お申込み】
日本ユニセフ協会 広報・アドボカシー推進室( jcuinfo@unicef.or.jp )まで、下記をご連絡ください。
・ご所属
・お名前
・インタビュー希望日時
オンライン記者ブリーフィング
「岐路に立つイエメン――子どもの命を守り、未来を変えるために」
日時 | 2024年3月7日(木)アラビア標準時17:00~18:00/日本時間23:00~24:00 |
使用言語 | 英語 |
内容 | ・ユニセフ・イエメン事務所代表挨拶 ・現地の様子と課題・支援の成果等について、教育・保健・栄養各専門官による発表 ・Q&Aセッション |
詳細 | こちらをご覧ください。 |
お申込み | こちらにて、参加登録ください。 |
イエメンの最新状況まとめ
・人口の半数超にあたる1,820万人(うち980万人は子ども)が命を守るための人道支援を必要としている。
・約270万人の子どもが急性栄養不良に陥っている。
・子どもの半数近くが発育阻害に陥っている。
・2023年には15分に1人の頻度で子どもが亡くなっており、その主な原因は予防可能なものである。
・2015年の激化以来、紛争により1万1,500人の子どもが死傷している。
・紛争で家を追われた子どもは約130万人いる。
・学齢期(5歳から17歳)の子どものうち、450万人以上が学校に通えていない。
・ユニセフは、プライマリー・ヘルスケア、基礎教育、水と衛生のサービスを提供するためのレジリエンスと仕組みを構築する支援を行ってきたが、これを持続させるには、 紛争に対する包括的な政治的解決と長期的な資金が必要である。イエメンに関する2024 年の人道支援計画において、ユニセフは1億4,200万米ドルを国際社会に要請している。