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日本ユニセフ協会

プレスリリース

大型サイクロン「レマル」
バングラデシュ・インドで被害広がる ユニセフ、命を守るための緊急体制を配備

2024年5月27日ダッカ(バングラデシュ)・ニューデリー(インド)

今月26日にバングラデシュ沿岸部に上陸した大型サイクロン「レマル(REMAL)」は、隣国インドにも被害を及ぼしています。両国の現地事務所から送られてきた情報をお伝えします。

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バングラデシュ

サイクロンが上陸する前に、雨の中を避難所へ向かう親子。(バングラデシュ、2024年5月26日撮影)

© UNICEF /UNI581196/
サイクロンが上陸する前に、雨の中を避難所へ向かう親子。(バングラデシュ、2024年5月26日撮影)

最大風速が111km/hの大型サイクロンは、26日深夜から27日未明にかけて、コルカタ(インド)とパトゥアカリ(バングラデシュ)の間に上陸。バゲルハット、バリサル、ボラ、バルグナ、クルナ、パトゥアカリ、サトキラに大きな被害をもたらしました。

これまでに確認された死者は11人。約380万人が被災し、15万棟の家屋が一部損壊または全壊。大雨のため、コックスバザール、チャトグラム、ロヒンギャ難民キャンプを含む丘陵地区では地滑りが予測され、同地域に住むロヒンギャ難民約2万7,000人がその危険にさらされています。

ユニセフは、バリシャル県とクルナ県でさまざまな活動を連携する地元の政府や団体などを通じて、被害が予想される地域の住民に、防災と避難行動に関する情報を提供。災害管理委員会(DMC)と協力して、命を守るための情報の拡散に努めました。現在、計1,521の医療チームが24時間体制で稼働。クルナ、バリシャル、チャトグラムの各保健施設では、すべての保健サービスが継続されています。緊急事態に即応できる19人のスタッフが、被災地への派遣に備え待機しており、現地政府などからの支援要請があり次第、全国35カ所の倉庫に備蓄する約126万米ドル相当の緊急支援物資を活用し、緊急支援活動を展開します。

 

インド

西ベンガル州に上陸したサイクロンにより、破壊された家屋の前に立つ人たち。(インド、2024年5月27日撮影)

© UNICEF India
西ベンガル州に上陸したサイクロンにより、破壊された家屋の前に立つ人たち。(インド、2024年5月27日撮影)

西ベンガル州の南24パルガナー県や北24パルガナー県では、高潮および高潮を伴う大雨により深刻な被害が報告されています。また、東ミドナープル、ハウラー、フーグリ、コルカタの各県では、過去12時間に約200ミリの大雨に見舞われています。

影響を受けている地域の人口は約2,300万人で、そのうち約730万人が子どもです。これまでに子ども1人を含む2人の死亡が確認され、約10万人が避難しています。妊娠中の女性103人が安全な場所に避難し、うち9人は避難先で無事に出産しました。

困難な状況にある子どもたちが、生まれ持った権利を守られ、平和に健やかに成長できることを目指して活動するユニセフ。

その活動は皆さまのご支援によって支えられています。

毎月(定額)のご寄付 今回(一回)のご寄付

※最も支援が必要な子どもたちを支え、ユニセフの様々な活動に役立てられています。

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