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日本ユニセフ協会

プレスリリース

ガザ滞在中のユニセフ広報官
取材受付中

2024年8月1日ニューヨーク/東京

ユニセフ(国連児童基金)はパレスチナ・ガザ地区へ広報官を派遣し、報道関係者の皆さまによるインタビューをお受けしています。

ガザ滞在中のユニセフ広報官へのインタビューについて

8月1日(木)より8月9日(金)頃、8~10日間の滞在予定
日本時間24:00~翌06:00(ガザ時間17:00~23:00)

ガザに滞在するユニセフ広報官、サリム・オウェイス(Salim Oweis, UNICEF Communication Officer)が、上記日時にてインタビューをお受けします。ご希望の方は、日本ユニセフ協会広報・アドボカシー推進室( jcuinfo@unicef.or.jp )へご連絡ください。インタビューは英語、またはアラビア語で受け付けています。

* * *

ガザ地区の死傷者数

  総数 うち、子どもの数
死者 39,145人(7月24日時点) 14,100人以上(5月6日時点)
負傷者 90,257人(7月24日時点) 12,320人(4月30日時点)

(パレスチナ保健省発表)

 

戦闘は現在、ガザ地区全域に及んでおり、北部、中部、南部で攻撃が続いているとの報告があります。ガザには安全な場所はありません。

戦闘で家族をなくした8歳のハナンさん。ユニセフの心理社会的支援キットの人形を受け取った。(ガザ地区、2024年7月18日撮影)

© UNICEF/UNI616518/Media Clinic
戦闘で家族をなくした8歳のハナンさん。ユニセフの心理社会的支援キットの人形を受け取った。(ガザ地区、2024年7月18日撮影)

避難命令が出され続けているため、ガザの家族は何度も移動を余儀なくされ、ますます脆弱な状態に陥っています。2023年10月7日以降、ガザ地区全域で住民の10人に9人にあたる190万人(うち、子どもは半数の約99万人)ほどが国内避難民となっており、その中には10回も避難させられている人々もいます。人々が避難を強いられている先の地域には、子どもが必要とするあらゆるもの、とりわけ安全がまったくありません。

7月1日から24日までの間に、ガザには、1日当たり貨物トラック75台、合計で1,797台分の主に食料からなる支援物資が搬入されました。ガザに搬入される1日平均の支援物資貨物の量は、4月はトラック169台分、5月は94台分、6月は77台分、そして7月はこれまでに75台分(4月から56%減少)、と著しく減少しています。これらの数字は、ガザのいずれかの越境地点で受け取られた支援物資貨物を示しており、燃料貨物の台数は含まれていません。

子どもたちは飢餓と病気の脅威にさらされ、さらに最近ではポリオにも脅かされています。特にワクチン未接種の多数の子どもが危険な状況にあります。

ユニセフを含む国連は、ガザで命を守るための支援を提供することに全力を尽くしていますが、人道支援体制は完全に崩壊しかけています。著しい治安の悪さ、暴動、燃料や物資、現金の入手制限など、深刻な課題と重篤なリスクに直面しており、支援活動には大きな支障が生じています。しかしユニセフは、可能な限り速やかに支援活動を展開できるよう準備を整え、できる限りの支援を続けています。

子どもたち特有の脆弱性に焦点を当て、ユニセフは以下を求めています。

・即時かつ長期にわたる人道的停戦。人質の即時解放と、すべての子どもに対する重大な権利侵害の停止。

・病院や避難所など、市民の基本的ニーズを支えるインフラを攻撃や軍事利用から守ること。

・避難命令に従って移動できない、または移動することを望まない場合、子どもとその家族を引き続き保護すること。人々は、安全な場所へ自由に移動することを認められるべきで、決して強制的に移動させられてはならない。

・子どもとその家族がガザ地区のどこにいても、彼らに命を守る支援を届けるため、人道支援機関と支援従事者にとって安全で妨げのない経路を確保すること。

・ユニセフは、「イスラエルに対し、国際人道法および国際人権法に基づき、食料と医療用品を提供し、支援活動を円滑にする法的義務を果たすよう求めるとともに、世界の指導者たちに対し、さらに深刻な大惨事が起きないようにすることを求める」との機関間常設委員会の要請を今一度、繰り返します。

また、中東情勢における昨今のさらなる緊迫化を受け、ユニセフ事務局長のキャサリン・ラッセルは日本時間8月1日未明、Xに以下を投稿しました。

「紛争が激化する中、中東の子どもたちは苦しめられています。当事者が有す子どもたちを保護するという義務は、繰り返し破られ、壊滅的な結果をもたらしています。私たちはすべての当事者に対し、自制を示し、子どもたちを危害から守り、この暴力の悪循環を終わらせるよう強く求めます」

 

ユニセフ「ガザ人道危機 緊急募金」 ご協力のお願い

(公財)日本ユニセフ協会は、ユニセフ「ガザ人道危機 緊急募金」を受付しています。最も支援を必要としている子どもたちとその家族に支援を届けるため、ご協力をお願い申し上げます。

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