マラリア対策
マラリアに関する病気や死亡が、最も深刻なサハラ以南のアフリカの多くの地域において、殺虫剤処理を施した蚊帳の配布が著しく伸びました。同地域の最近の証拠によると、データが入手できる国々については、20カ国中16カ国で5歳未満児の蚊帳の利用率は2000年以降、少なくとも3倍になっています。ユニセフは殺虫剤入りの蚊帳の世界最大の調達元であり、2007年には1880万張を提供しています。
これらの90%以上は作用持続型の殺虫剤入りの蚊帳で、殺虫剤の塗りなおしは不要です。こうした蚊帳は妊産婦や幼い子どもに配られます。蚊帳の配布は、出産前ケアや予防接種を含む総合的プログラムの一部なのです。
“蚊帳が守る子どもの命”エチオピア
マラリア対策
予防接種事業
予防接種事業はユニセフの活動の中で、もっとも成果をあげてきた活動のひとつです。過去20年間に、予防接種によって、2000万人以上の子どもの命を守ることができたと推定されます。ユニセフは、開発途上国の子どもたちの40%をカバーできるだけの予防接種用ワクチンを調達し、各国での大規模な予防接種事業を強力に推進しています。 はしか、ポリオ、結核、破傷風、百日咳、ジフテリア。これら6種類の病気に対する基本的な予防接種が行われているほか、予防接種の場を利用して、子どもの免疫力を高めるビタミンAの投与も広く実施されています。
予防接種を受けさえすれば救える命。前進の一方で、いまだ予防接種を受けられない子どもは3000万人以上にのぼり、年間200万人の子どもの命が予防接種で防げたはずの病気で失われています。
ユニセフは、予防接種率を限りなく100%に近づけるため、ワクチンや必要な器材の提供、保健所などの施設の整備、保健員のトレーニングやサービスの向上、住民への啓発などの努力を続けています。
予防接種事業