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(1)HIVの母子感染防止
多くの国、とくにサハラ以南のアフリカで前進が見られました。母子感染を防ぐために抗レトロウィルス薬の投与を受けるHIV陽性の妊婦が増加。2004年の10%から2006年の23%に増加しています。HIVの母子感染予防サービスの成果を最大にするためには、母親・新生児・子どもの保健プログラムに組み入れる必要があります。ボツワナでは、保健ケア・システムの中に組み入れられたおかげで、妊産婦がHIVの母子感染予防のために、抗レトロウィルス薬の投与を受ける割合は、アフリカで一番高くなっています。そのためにHIV陽性の母親から生まれた子どものうちHIV感染した子どもはわずか7%(母子感染予防サービス開始前は30%〜40%)でした。 |
(3)若者の新たなHIV感染防止
HIVに関する知識を若者の間で広めるというミレニアム開発目標と、国連HIV/エイズ特別総会の目標に向けての前進が見られます。データが不十分とはいえ、高リスクの性交渉ではコンドームの使用が若者の間で増加している国もあります。また、妊産婦用クリニックを利用する妊婦のHIV有病率も、十分なデータがある15の国のうち11カ国で減っています。若者の間でのコンドームの使用が増加するとともに、HIV感染が減った、あるいは、ふたり以上のパートナーと性的関係を持つ人が減っているという報告をする国もあります。若者の間でのHIV感染予防のため、HIV予防を含めたライフ・スキルを学校のカリキュラムに組み込むのが必須となっており、感染予防の知識の広まりに寄与しています。 |
(4)孤児をはじめ、エイズにより困難な状況におかれている
2005年のデータでは、1億3300万人が、エイズを含むさまざまな原因で親(片方、あるいは両方)をなくしており、その数は増えつつあります。エイズの影響を受けている子どもたちがどのような状況にあるのか、その主要な指標となるのが孤児の学校への出席率で、10〜14歳の子どものうち、両親が健在の子どもと両方の親をなくした子どもを比較しているものです。ほとんどの国で、親を両方ともなくした子どもは、学校に行く割合が低くなっていますが、その差は縮まってきています。
多くの国で、孤児や困難な状況にある子どもたちを対象にした国家計画が作成されたのです。2007年には、世界の24カ国で(うち、21カ国がサハラ以南のアフリカ)計画が立案されました。多くの国で、エイズの影響を受けた子どものための政策が組み込まれはじめたのです。
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