日本ユニセフ協会TOPページへ ≫ マンスリーサポーターの皆さまへ 2012年ご支援ありがとうございます
公益財団法人日本ユニセフ協会

2012年、ご支援ありがとうございました。
ユニセフの活動による最新の成果をご報告します。

2012年、「ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム」を通じて、開発途上国におけるユニセフ(国際連合児童基金)の活動にご支援を賜り、誠にありがとうございました。

皆さまの継続的なご支援に支えられ、世界の子どもたちを取り巻く状況は年々改善されております。

2012年3月には、「安全な飲料水を利用できない人の割合を半減する」というミレニアム開発目標7の一つが目標の2015年より早く達成されたと発表されました。さらに、9月には、ユニセフは5歳未満児の死亡数が過去21年で約45%削減されたと発表。1990年時点では、5歳の誕生日を迎える前に命を失う子どもの数は年間1,260万人でしたが、2011年には690万人になりました。1990年と比べて、1日あたり14,000人の幼い命が守られていることになります。

「2015年までに5歳未満児の死亡率を1990年の水準から3分の2削減する」というミレニアム開発目標4 を達成するために、ユニセフはパートナー機関と共に、子どもたちの命を守る取り組みをさらに促進するため、「子どもの生存を守る:新たな約束(A Promise Renewed)というキャンペーンを展開していきます。

 

たとえば、子どもたちを取り巻く環境はこんなに改善されました。

5歳未満児の死亡数

年間1,260万人(1990年)

年間690万人(2011年)

 

安全な飲料水の利用

1990年以降、新たに20億人以上が
安全な飲料水を利用できるように

 

はしかによる死亡数

予防接種の拡大などの成果で、
2010年のアフリカでのはしかの死亡数は
2000年と比べて85%削減

あなたのご支援で守られた命、守られた未来

ソマリアより 栄養不良から回復したアデン君

2011年、過去60年で最悪の干ばつがアフリカ東部のソマリアを襲いました。2011年7月、国連はソマリア南部の2つの地域で「飢饉」を宣言しましたが、国際社会からの支援により、今年2月「飢饉」は解除され、同地域の数えきれない命が救われました。

3歳のアデン君とその父親のアブディレさんは、干ばつのソマリアから25日かけてケニアの難民キャンプに歩いてやってきました。難民キャンプに到着した時のアデン君の体重はわずか5kg。深刻な急性栄養不良に陥っていました。父親に付き添われ、アデン君は保健センターで治療を受けました。アブディレさんの献身的な介護と、ユニセフが支援した急性栄養不良の子どものための治療用の栄養食のおかげで、約1ヵ月後に退院。現在は難民キャンプで家族と生活しています。

ご支援のおかげで、ソマリアでは、アデン君のように栄養不良に陥った子どもたち24万人以上が治療を受けることができました。

タイより 学校に通えるようになったジラーダちゃん

めざましい経済成長をとげているタイ。しかし、経済成長の恩恵をすべての子どもたちが受けているわけではありません。特に、少数民族や移民、難民の子どもたちは貧しく、教育や生存などの基本的な権利が十分に守られていません。

タイ北部のある地域では、学校に通えない山岳民族の子どもたちが1,000人以上もいました。学校が遠い、家事や畑仕事を手伝わなければならない、質の高い教員の確保が難しい・・・様々な理由によって子どもたちは学校に通えませんでした。

ユニセフの支援により、2005年よりタイ教育省と山岳少数民族のための教育プロジェクトが立ち上がり、これまでに20の小学校が作られ、500人以上の子どもたちが学校に通えるようになりました。ユニセフは教員の給与や教材の支給、教室の改善、教員研修などの支援を行なっています。プロジェクトのおかげで、6歳の女の子ジラーダちゃんは小学校に通えるようになりました。ジラーダちゃんは「大きくなったら医者になりたい」と夢を語ります。

バングラディッシュより 「子どもにやさしい空間」に参加するサイーマちゃん

人口の41%が1日1ドル以下で生活するバングラデシュ。家族の生活を支えるため、多くの子どもたちが危険で低賃金の仕事をしています。7歳の女の子、サイーマちゃんはごみ拾いの仕事をしていました。ごみを売って、わずかな収入にするためです。父親は、荷物の運搬の仕事をし、母親はペットボトルをリサイクルして収入を得ていますが、家族が暮らすには十分ではありません。両親はほとんど教育を受けたことがなく、文字の読み書きもできません。仕事をするサイーマちゃんは学校に行くこともできませんでした。

そんなサイーマちゃんは、ユニセフの支援する「子どもにやさしい空間」のことを知り、通い始めました。そこではサイーマちゃんのように路上で暮らしたり、働いている子どもたちが、週に6日、1日2.5時間を過ごし、ベンガル語や社会、算数の他、ライフスキルや健康管理、子どもの権利について学ぶほか、親の収入向上や育児のサポートも行なわれています。

ユニセフは、ここに通う子どもたちが長時間、危険な労働をすることがないよう、そしていずれは正式な学校に通えるようになることを目指しています。

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あなたのご支援は確実に子どもたちに届きます。

写真(左)c UNICEF/Indonesia/NYHQ2005-0799/Estey
写真(右)c UNICEF/Namibia/NYHQ2008-0800/Isaac

あなたからの募金は、日本ユニセフ協会に集まり、日本ユニセフ協会からニューヨークにあるユニセフ本部に送金されます。
ユニセフ本部は、各国の子どもの状況をみて、ユニセフ現地事務所にお金をおくり、各国政府と協力して、世界150以上の国と地域で、子どもたちのために保健・栄養・水と衛生・教育・保護・緊急救援などの活動に役立てられています。

写真(左)c UNICEF/Indonesia/NYHQ2005-0799/Estey
写真(右)c UNICEF/Namibia/NYHQ2008-0800/Isaac

皆様からの募金の流れ

ユニセフ募金はどこの国の子どもたちにどのように使われるの?

※国内外の多くの方々から寄せられた東日本大震災緊急・復興募金は、特別会計で管理し、子どもたちを中心とした被災者の方々への支援事業に活用しておりますため、通常のユニセフ募金には含まれません。

毎月のご支援で可能になること

  • 支援を必要としている子どもたちを1回だけでなく、大人になるまで継続的に支えることができます。
  • 定期的なご支援をいただくことで、政策提言や学校建設など長期的な活動に取り組みやすくなります。

ユニセフは・・・

  • 子どもの権利を守る国連機関として、政策レベルから、パートナー団体と共に草の根レベルまで、革新的な活動に取り組みます。
  • 世界からの注目を集めなくても、奥地でアクセスが厳しくても、最も困難な状況に置かれている子どもたち、国そして地域に光を当てて支援します。

ユニセフの支出(2011年)

※割合は四捨五入しているため、合計は100%になりません。

2013年も世界中からたくさんの笑顔が届くよう、努力を続けてまいります。あたたかなご支援を心よりお願い申し上げます。

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