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きれいな水を、世界の子どもに。
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いま、安全な水を手に入れられない人の数は7億8000万人。汚れた水や不衛生な環境が子どもたちの命を危険にさらしています。 一方、日本に暮らす私たちにとって、安全な水が手に入ることは当たり前のことです。
TAP PROJECTは、レストランやカフェでサービスされるコップ一杯の水を、世界の水の問題について考えたり、汚れた水のために危険にさらされている世界の子どもたちに思いを馳せたりするきっかけとしてもらい、その水に対して任意の募金をテーブルに置いていただく新しいスタイルの募金活動です。寄せられた募金は、ユニセフが各地で実施している水と衛生の活動に役立てられています。
© UNICEF Madagascar |
日本でのTAP PROJECTは、hakuhodo + design project及び博報堂の有志メンバーの協力により、2008年より活動を開始、多くの方々のご協力とご支援をいただきながら少しずつ成長してきました。日本からの寄付金は、アフリカ・マダガスカルの子どもたちのための水と衛生事業に役立てられています。(※昨年は、プロジェクトの開催を目前に控えた3月11日に東日本大震災が発生したため、急遽、支援先を東日本大震災の緊急・復興支援活動に変更して実施)
東日本大震災後の今年、日本からの支援を待ち続けているマダガスカルの子どもたちのために、「TAP PROJECT JAPAN 2012」としてあらためてリスタートすることとなったプロジェクトは、東日本大震災に配慮し、これまで開催期間としていた「世界水の日」の3月22日周辺ではなく、日本において水に関する関心が高まる8月1日(水の日)をはさむ、7月28日(土)〜8月5日(日)に開催されました。
プロジェクトには、全国437店のレストランやカフェにご参加いただき、総額120万4186円の募金が寄せられました。(※2012年8月末現在)
© 日本ユニセフ協会/2010/satomi matsui |
2009年および2010年に日本で実施されたTAP PROJECTを通じて寄せられた募金により、アフリカのマダガスカル南東部にあるヴァンゲインドラノ郡の小学校35校を対象に、合計33箇所の井戸や給水設備と120以上のトイレ設置が実現し、約9600人の子どもたちが清潔で安全な水を使え、衛生的な環境で学校生活を送れるようになっています。今年の募金も、全額、同地域の小学校に給水設備やトイレを設置する活動に活用されます。
現地レポートはこちら »
TAP PROJECT JAPAN 2012は、プロジェクトの趣旨にご賛同いただいたさまざまな企業パートナーのご協力のもと運営されています。
日本ユニセフ協会とhakuhodo + design project及び博報堂の有志メンバーは、東日本大震災後の日本にあっても、こうして継続された世界の子どもたちへの支援の輪を広げてゆくため、志を共有していただける多くの方々のご協力のもと、来年も「TAP PROJECT JAPAN」を展開したいと考えています。
<参加されたお店の声>
© 日本ユニセフ協会/2009/satomi matsu |
2009年の支援で作られた井戸 |
TAP PROJECTを通じて寄せられる募金のほかに、日本ユニセフ協会では、通年で「マダガスカル水と衛生募金」として、同じマダガスカルのプロジェクトへのご支援を呼びかけています。
対象地域となっているヴァンゲインドラノ郡は、国内でも水と衛生に関する状況の悪い地域です。2009年当時、地域内にある公立小学校315校のうち、清潔で安全な水が使える学校はわずか5%、トイレのある学校は10%しかありませんでした。
みなさまのご支援により、少しずつ普及率が改善していますが、まだ支援を必要としている学校がたくさん残っています。引き続き、あたたかいお力添えを賜りますよう、お願いいたします。