コードプロジェクトに参加している94団体・企業(2008年6月30日現在)は、旅行・観光業に携る社員への研修や、お客様への啓発活動など、子ども買春撲滅に向けた取り組みを積極的に実施していますが、世界規模で深刻化する「子どもの商業的性的搾取」問題の解決のためには、一人でも多くの方に、その実情を知っていただくこと。そして、そうした行為に対し、積極的に「NO」の意思表示をしていただくことが必要であると感じています。
2008年8月2日(土)から、シネマライズ他、全国で順次公開されている、映画『闇の子供たち』は、フィクションとは言え、普段私たちの目に触れることがあまりない「闇」の世界の現実を白日の下に晒してくれました。どうか、みなさまも、この映画をきっかけに、子どもたちを守るために何をしなければならないのかを私たちと一緒に考えてください。
コードプロジェクト推進協議会のメンバーとして、この映画を大推薦します。映画を見終えた後、私は「これが本当にタイで起きている児童買春の現実なのか!」と、信じられない気持ちになりました。その後、何も出来ない自分に「無力感」や「絶望感」を感じ、この現実から目を背けたくなりました。この映画を観て、私と同じような気持ちになる人は多いのではないでしょうか。しかし、それでもいいのです。映画を観たことにより、私は「考える」ようになりました。そして「意識」するようになりました。何か出来なくても、「知る」ということはそれだけで意義があるのです。だからこそこの映画を沢山の人に観て欲しいと思います。 |
この映画は「児童買春」の問題が、「どこか遠くの国の出来事」ではなく、私たちのすぐ隣で起こっているのだと気づかせてくれます。映画を見終えて、「無力感」に苛まれながら、それだけに留まってしまうのではなく、日々「想像力」を持ち続けることだと思います。物事の背景にあるかもしれないことを想像しながら行動すること、おかしいなと思ったことを素直に感じ取る感覚をなくしてはいけないと思いました。私たち一人一人が、「それはおかしい」と素直に感じ、それを表現する。そのような人が増えていけば、自ずと大衆の意識は変わっていけるものと思います。 |
先月、私は当たり前のように24回目の誕生日を迎えました。偶然でも必然でも、日本人としてこの世に生を受けた私は、特に不自由もなく生きている日々を当たり前に受け入れて今日まで過ごしてきました。24年前、同じようにこの世に生を受け、偶然にもタイという国に生まれた、タダそれだけの理由で今日、この日を迎えられなかった子供たち、24回目の誕生日を迎えることが出来なかった子供たちがいったいどれくらいいるのだろうかと考えると息苦しい程に胸が痛みます。 |
(株)ジャパングレイス 有志 |
>ユニセフ・日本ユニセフ協会の「子どもの商業的性的搾取」問題への取り組み