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「第5回ユニセフOne Minute Videoコンテスト」最終審査・表彰式のご報告

第5回ユニセフOne Minute Videoコンテストの最終審査・表彰式が8月19日(金)、ユニセフハウスにて行われました。

今年のテーマは、「だれも、置き去りにしない」。

第5回となる今回のコンテストには、北海道から九州、そして海外から、合計460本の映像作品が寄せられました。

最終審査では、事前の1次審査によって選ばれた入賞作品30作品の上映と表彰、そして、その中からさらに最優秀賞、優秀賞、ジュニア奨励賞が審査員によって選ばれました。

当日は、審査員・プレゼンターとして、教育評論家で法政大学教授の"尾木ママ"こと尾木直樹氏、駐日ベネズエラ大使夫人でソプラノ歌手でもいらっしゃる石川コロンえりか氏、文部科学省のシニアオフィサーで国際担当の竹内新也氏のお三方にもご参加いただきました!

そして、コンテストの裏側では、今年も学生事務局の大学生たちが大活躍。司会進行や作品上映のほか、別室での最終審査中には、「もうひとつのOne Minute Videoコンテスト!」と題して、学生たちが会場と一緒になって独自の賞を授与する学生イベントも!会場はとても盛り上がっていました。

さて、楽しい学生イベントのあとは、緊張の瞬間・・・厳正な審査を終え、会場に戻った審査員からジュニア奨励賞、優秀賞、最優秀賞が発表されました。

『勇気をください。』岡山県立岡山芳泉高等学校 美術部 山脇 僚太さん

プレゼンター:早水 研((公財)日本ユニセフ協会 専務理事) 最優秀賞は比較的すんなり審査委員の中で決まりました。作者の個人的な経験を元にしているのかな、と思いますが、これがすごくユニバーサルな感情で、特に見る人の共感を呼び起こす、これが次のアクションに繋げていくために重要なことじゃないかと思っています。作者のご自身の経験とそれを踏まえて次へどのように結びつけていくかということをご自分が現すと同時にみなさんにも考えていただくこと、そのような意味で大変優れた作品だと思っております。

作品に込めた想い 誰にでも勇気があるわけではない。この作品はそんな人たちに焦点をあてたものです。身近なところから変えていくこと。ほんの小さなことに気づくことが大切だと思います。

受賞者コメント 最優秀賞として自分の名前が呼ばれ、表現しようがないほど驚きました。このような賞をいただけて、作ったかいがありました。この動画のメッセージをいろんな人に分かっていただけるのならうれしい限りです。ほんとうにありがとうございました。

『魔法の絵本』専門学校 穴吹デザインカレッジ5班
作品に込めた想い この作品は世の中には文字を読むことの出来ない子どもたちがいて、更にその中でも女の子が多いことを知ったことから作ろうと考えました。仲間外れはダメ、そんな思いがこもった作品です。
プレゼンター:竹内 新也 氏 (文部科学省 シニアオフィサー(国際担当)) 教育、学ぶことの大切さ、それから特に女の子の教育。世界的にみて、特に途上国では、女子の識字率は非常に低いです。また教育を受けることが、環境的にとても困難な状況にある場合もあります。ビデオの中の女の子は前に進めたことが、嬉しかったです。
受賞者コメント
この作品は世の中には文字を読むことの出来ない子どもたちがいて、更にその中でも女の子が多いことを知ったことから作ろうと考えました。今回、班のみんなで作った作品がこのような素晴らしい賞をいただく事が出来て大変驚いています。みんなで毎回、毎回、話し合いをして作業を進めていった成果が優秀賞につながったと思います。ありがとうございました。
『Don't leave me alone』デジタルハリウッド大学 中村 恭平さん
作品に込めた想い この作品を通して、私は自分の国際環境への配慮のなさを実感しました。UNICEF募金を通してこんなにもたくさんの命が救われていることに大変驚き、その思いを映像にしようと奮い立ち、この作品が生まれました。今回こだわった点は映像の中に出てくる"ビー玉"です。実際に発展途上国に行って撮影をすることはできないので、簡単に割れたり傷つきやすいビー玉を使うことで、人の命を再現しました。
プレゼンター:石川コロンえりか 氏(駐日ベネズエラ大使夫人・ソプラノ歌手) 映像のクオリティーが非常に高いだけではなくて、「だれも、置き去りにしない」というテーマのもと、置き去りにされている人の痛み、そこまで自分のものにしているとことが素晴らしいです。「私には70億人の家族がいる」というイントロではじまり、他者の痛みを自分の痛みとして想像させる、そこに誘っていくという、魅力が非常に高い作品だと思います。
受賞者コメント
私は映像の綺麗さよりも、人の心を打つような、感動的でストーリー性のあるものを作ろうと考えました。今まで映像の綺麗さばかりを追求してきた私にとって、ストーリーを考えることがとても大変でした。撮影前日にストーリーを変えたりもしました。人々を感動させられる作品を作りたい、という一心で作り上げた作品です。自分の発表番号が呼ばれた時、大変であったことが全て報われ、心の奥底からガッツポーズをしたくなりました。それくらいこの作品に対する思い、感情は強いです。今回名誉ある賞を頂けて大変光栄に思っております。本当にありがとうございました。

ジュニア奨励賞

ジュニア奨励賞は、中学生以下の応募作品の中から選ばれます。今回、たくさんの応募の中から入賞作品30作品に残った2作品は、どちらも審査員からの評価が大変高く、2作品ともが受賞となりました!

『disaster−災害−』さいたま市立浦和中学校 A組2班
作品に込めた想い 一枚一枚少しずつフィギュアを動かしながら、撮影を進めていきました。とても地道で完成がなかなか見えてきませんでしたが、みんなで協力して完成することができました。フィギュアの顔を変えずにフィギュアの心情を表現できるように工夫しました。
プレゼンター:尾木直樹 氏 (教育評論家 / 法政大学教職課程センター長・教授) 地震災害をテーマに、一瞬にして平和な日常が奪われても、多くの人々の助け合いによって「だれも、置き去りにしない」という力強いメッセージがよく伝わってきました。レゴを使ったアイデアは素晴らしく、コマ送りの撮影は大変な労力を要したことでしょう。授業内で制作したと聞きましたが、テーマ性、協同性に極めて優れた作品だと思います。
受賞者コメント
こちらの動画は、昨年度の社会の授業の取り組みの一環として、作成しました。まさか作っているときはこのような賞をいただけるとは思っていなかったので、とてもうれしいです。先生にも感謝をしています。ありがとうございました。
『自分たちができること』大島町立第一中学校 美術部
作品に込めた想い この動画はExcelのセルを塗りつぶしてドットでつくりました。部員みんなで苦労して一枚一枚つくったデータを画像に加工し、PowerPointで動画に変換しました。この動画では私たち先進国の行動が地球全体に影響を与えているということを伝えています。5年前大地震の時に頑張っていた節電も、忘れられてしまったように感じます。世界中には環境破壊の中に置き去りにされている人々が大勢います。責任は先進国の私たちにあります。大きなところでも私たちにするべきことがあるはずです。
プレゼンター:尾木直樹 氏 (教育評論家 / 法政大学教職課程センター長・教授) 世界中の仲間(子ども)たちのために、一人ひとりが地球環境を守るため行動をしよう、というメッセージがストレートに、力強く表現されていました。先進国の責任を問いつつ、東日本大震災の時の節電意識をすっかり忘れてしまっている我々の現状を鋭く批判しており、ドキッとさせられました。本作品はエクセルのセルを塗りつぶしてドットを作り、パワーポイントで動画に変換したと聞き、そのアイデア、テクニックには審査員一同大変驚きました。
受賞者コメント
(佐藤繭子先生)伊豆大島にあります小さな全校70名の中学校なのですが、3年前の台風土砂災害で、学区のほうに甚大な被害がありました。子どもたちも傷ついて、深い傷を抱えています。今回、そのような子どもたちが、世界の諸問題を目にして、世界中の子どもたちの抱えている苦しみをわかると思い、応募を決めました。子どもたちが本当に話し合いをして、よく頑張って作品を作り上げたと思います。ありがとうございました。

パンフレットのダウンロードはこちらから»

第5回ユニセフOne Minute Videoコンテスト パンフレット[104.53MB]

最終審査・表彰式に参加してくださった制作者・関係者の方々、ならびにこの度のコンテストに作品を応募いただいた皆様、まことにありがとうございました。
今後もOne Minute Videoプロジェクトをどうぞよろしくお願いいたします。

入賞作品30作品はこちらから視聴いただけます»