簡単に言うと「栄養治療食」です。これは栄養不良の子どもたちに提供する食べ物です。ピーナッツバターのようなもので、アルミの袋に入っています。袋をちぎれば、すぐに食べられるところがミソです。ほかの容器に溶かす必要もなく、そのまま口で吸い出して食べることができます。
栄養不良の問題は深刻で、人々は「瀕死の状態」にならないと子どもを病院に担ぎ込みません。その前段階で、子どもの命を守るにはこうした食品がとても役に立ちます。ユニセフが支援する「栄養補給センター」などでは、F100といった栄養補助食品を配っています。しかし、これは粉でできており、きれいな水で溶かす必要があります。つまり、医者や専門家(保健員)の監視を必要としているのです。
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© UNICEF Regional Office for West and Central Africa |
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© UNICEF/HQ07-0149/Indrias Getachew |
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しかし、プランピー・ナッツは、水もいらないし、監視する人も必要ないので、「家」で処方することができます。栄養補給センターや保健センターが遠くても、「家」や「コミュニティ」で、(瀕死の状態になる前に)手を打つことができるのです。「コミュニティ」で「何とかできる」。これが、最近の支援の方法となっています。どこかにでかけなくても、コミュニティの中で、うまく問題解決できれば、それだけ子どもたちの命は助かるのです。
※日本の即席ミソのアルミ・パッケージに似ています。その中にピーナッツバターと砂糖を合わせたものが入っているような感じです。 |