ヨードは海草などに多く含まれる栄養素です。人間の体には微量で十分なのですが、甲状腺の働きを支えるために欠かせない栄養素です。このヨードが欠乏するとあらわれる症状は、首に大きなコブのようなものができてしまう甲状腺種です。特に内陸部にある国や山岳地帯などで多く見られます。
また、ヨード欠乏症のお母さんからは、知能障害を伴う恐れのあるクレチン症の赤ちゃんが生まれることもあります。子どもにヨードが不足すると、深刻な場合、知的発達が損なわれたり、成長が妨げられたりします。 軽度の場合でも、成人や子ども知能指数(IQ)が10〜15ポイント低下し、筋肉運動の調整ができなくなったり、気力が低下したりする症状が認められています。